星が降る夜でも

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その日に濱ちゃんと連絡先を交換して、時々だけどご飯に行くようになった。


でも何となく流星には報告出来なかった。





いや、する必要無いよね？別に。

濱ちゃんも多分伝えて無いっぽいから、流星からは濱ちゃんの話題は一切出てこない。







しかも、自分はちゃっかり女子校に可愛い彼女作ってたし。

昨日は彼女さんがワザワザ校門の前まで流星の事迎えに来てたよ。







「あー…なんか、いる」


「へ？え、あの桜ヶ丘女子の子？」


「うん。彼女」


「えっ！！え、いつのまに！？どこで出会ったの？！？」


「んー…合コン？いや、違う。文化祭に来てて、声かけられた」







逆ナンですか…。



制服が超可愛くて、頭も良くて、お金持ちのお嬢様女子校と言われてる桜ヶ丘。

そのお嬢様からアプローチしてもらえるとかさすがだわ。






「…誰？その子…」


「Aだけど」






いや、そうじゃないでしょ。

校門で彼氏を待ってたら、知らない女と出てくるのを見て彼女が欲しい言葉って。

名前を聞きたいわけじゃないってば。







「初めまして！同じクラスの佐々木です。

たまたま同じタイミングで教室出ただけで、一緒に帰るとかじゃないからっ」


「…村木奈々です…」


「じゃあね！また明日〜ばいばーい」







あの流星の反応からして、多分彼女は約束してないのに抜き打ちでお迎えに来たな。



まぁ、彼氏の周りに変な女がまとわりついて無いかは気になるんだろうな。

他校だと特に、普段の様子が分からないし。







「昨日コロッケ奢ってくれる約束したのに先帰るなんてズルいだろー」






次の日、流星と顔を合わせて一番に言われた言葉がコレ。




気を遣ってあの場から退散したのにこの仕打ち…




流星のド天然、ほんとに罪深い。

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