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首に重岡くんの呼吸を感じるくらい近くて体が強張る。

それが面白いのか、重岡くんは後ろからクスクス笑ってる。






「何やねん、ガチガチやん」


「だって、近い…っ!」


「うん…それは、ごめん。



なぁ、こっち向いて。ほぐしたるわ」


「ん…?……っ!!」







体を重岡くんの方へ向き直すと、一瞬だけど唇に柔らかい物が当てられた。


それが何なのかは分かるから、びっくりして変な声が出そうになる。







「キスはええやろ?」


「…うん……いいよ」








その返事が合図みたいになって、また唇が重なって、


はじめは触れるだけのキスだったのが、両手をシーツに押し付けられて、どんどん甘くなっていく。







それによって私も力が抜けて、もう身を任せるみたいになってた。






「高橋」


「…ん?」


「やっぱ、無理かも」






その意味は、聞くまでも無いと思う。




私の返事を聞かずに再びキスを重ねていって、Tシャツの上からそっと胸を撫でた。







「…でもさ、俺約束は守ったで?」


「約束…?」


「おん。時計見てみ?」






言われるまま、部屋にあるデジタル時計に視線を移すと


そこには、『00:03』と表示されている。








「今日は、手出さんって言ったよな俺」


「何それ…トンチじゃん」


「ちゃうわ。知能犯やろ」








暗いから確信は持てないけど、多分今目が合ってて、彼のニコニコ笑顔は天使みたいだと思う。







私は、まんまとその天使に今夜は堕ちていった。









アンジュ・エ・デモン


♡end♡

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ひろちゃん(プロフ) - 何回読んでもいいお話( ; ; )占ツクで散々色んなの読んできてどれも素敵だったけど、ほんとにほんとにこの作品が一番大好きです(>_<)物語も綺麗でほんとに大好きな作品です!これからもたくさん書いてください!ほんとにファンです!! (2019年1月4日 1時) (レス) id: b3980d9be3 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 恋夏さん» コメントありがとうございます^_^読み手の方に少しでも喜んで頂けた作品になり、とても嬉しく思います。最後まで読んでくださりありがとうございました! (2018年10月3日 19時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - green songさん» お返事が遅くなり申し訳ありません(;o;)久しぶりに自分で読み返してみて、改めて重岡くんみたいな人が側にいたら良いのに…と自画自賛してしまいました笑。拙い文章でしたが、喜んで頂けて嬉しいです。最後まで読んでくださりありがとうございました! (2018年10月3日 19時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
恋夏 - 最後本気で号泣してました!とてもいいお話でした。最高です! (2018年10月1日 22時) (レス) id: bda6d95fa7 (このIDを非表示/違反報告)
green song - とてもいいお話でキュンとしました!!また読み返したくなるお話です!また素敵なお話をお願いします!! (2018年3月28日 12時) (レス) id: 702ccfe687 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくら | 作成日時:2018年3月11日 10時

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