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「流星くん…」
「ズルくない?このタイミングで、そーいう事言っちゃうの。最悪なんだけど」
「…うん」
「別に俺優しくないから。良く見られたくて、カッコつけてただけだし、今正直、どうせフラれるならシとけば良かったって思ってる。
何度もチャンスあったのに」
「…え、いや、あの…」
「………って感じだからさ!」
抱きしめてた腕から解放されて、流星くんは距離を空けて座り直した。
「そんな、ごめんねってばかり思わなくて良いから。
恋愛なんて、フラれる事もたくさんあるんだし」
「うん…」
「もう付き合ってるの?重岡さんとは」
「ううん、まだ私の気持ちも伝えて無いから。
…だけど、きちんと流星くんに話をしてから、重岡くんに伝えようって思って」
「そっか。バカ正直だな、ほんとに。
………さて!フられた事だし、これつまみにして飲んで寝るわ」
佃煮の箱をヒラヒラ揺らして、流星くんはジャケットを着て立ち上がった。
「100%上手くいくとは思うけど…頑張ってね、重岡さんと。応援するから」
「うん…ありがと…」
「こちらこそ。楽しかった、ありがと」
優しく微笑んで差し出してきた右手に応えた。
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ひろちゃん(プロフ) - 何回読んでもいいお話( ; ; )占ツクで散々色んなの読んできてどれも素敵だったけど、ほんとにほんとにこの作品が一番大好きです(>_<)物語も綺麗でほんとに大好きな作品です!これからもたくさん書いてください!ほんとにファンです!! (2019年1月4日 1時) (レス) id: b3980d9be3 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 恋夏さん» コメントありがとうございます^_^読み手の方に少しでも喜んで頂けた作品になり、とても嬉しく思います。最後まで読んでくださりありがとうございました! (2018年10月3日 19時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - green songさん» お返事が遅くなり申し訳ありません(;o;)久しぶりに自分で読み返してみて、改めて重岡くんみたいな人が側にいたら良いのに…と自画自賛してしまいました笑。拙い文章でしたが、喜んで頂けて嬉しいです。最後まで読んでくださりありがとうございました! (2018年10月3日 19時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
恋夏 - 最後本気で号泣してました!とてもいいお話でした。最高です! (2018年10月1日 22時) (レス) id: bda6d95fa7 (このIDを非表示/違反報告)
green song - とてもいいお話でキュンとしました!!また読み返したくなるお話です!また素敵なお話をお願いします!! (2018年3月28日 12時) (レス) id: 702ccfe687 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2018年3月11日 10時