アンジュ・エ・デモン 2nd

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確実に重岡くんから避けられてる。

今までなら、仕事で何か伝言がある時は必ず私の所に来てくれたのに…







そんな事思うなんて傲慢だなって自覚はしてるけど、そう感じずにはいられない。

重岡くんに話しかけられて嬉しそうにしてる丸山さんが視界に入らないようにパソコンから目を離さなかった。








「高橋さん！今、重岡さんが来てくれました♡これ今度課長たちに落とし込みするそうですよっ」


「そうなんだ、…じゃあ、これ人数分コピーしてデスク置いておいてもらっても良い？」


「はい♡



…高橋さん、重岡さんと喧嘩でもしたんですか？」


「ううん、そんな事ないけど…」


「ふーん…。いつもなら、こういう用事絶対同期だし高橋さんのとこ来るのに、初めて私に来たからはじめ驚いちゃって」







後輩の子にまで、そんな風に思われてたなんて。

丸山さんは重岡くんと話せたのが余程嬉しいのか、ほっぺを赤くしてルンルンとテンションが高い。







「若くて可愛い子が良かったんだよ、きっと」


「えへへ、そんなこと無いですよー。高橋さんも見た目より若く見えます♡」


「…ありがと。じゃ、さっきのよろしくね」








若い子独特のこの気遣いが痛々しい。

私もたった2個下の子に、若い子とか言っちゃって。
嬉しいのは分かるけど、いちいち語尾に♡付けなくてもいいのに。








昨日の事は無かった事に、忘れよって言ったじゃん。








それなのに、こんなにわかりやすく避けてくるなんてさ







重岡くんのバーカ。へたくそ！









はぁ。心の中でくらい、暴言吐きたい気分になる。

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