52 ページ2
社宅だから、時々知ってる人がマンションの中に入って行く。
好奇心丸出しの目で生暖かく見られながら横を通過していくのがいたたまれなくて、繋いだままだった手をそっと離した。
「あの…ごめん、嫌なんじゃなくて、会社の人通るから恥ずかしいから」
「そうだったね、社宅なの忘れてた。
何階なの?Aちゃんの部屋」
「7階。結構眺めも良いんだよ。ちょうど空いたからラッキーだった」
「…そっか。じゃあ、いつかその部屋に招待してもらえるのを願って。
今日は帰るね、おやすみ」
「うん、送ってくれてありがとう。…おやすみなさい」
軽く手を振って、流星くんは帰って行った。
その姿が見えなくなるまで見送って、一人になった時。
「じゃあ、またね、Aちゃん」
「うん♡おやすみなさい、流星くん♡」
聞き覚えのある声が何処からか聞こえる。
まさか……っ!!!!
慌ててあたりを見渡すと、エントランスの陰から重岡くんと神ちゃんがひょっこり顔を出した。
最悪…見られた。
しかも、よりによって…
「付きおうてんの?カフェのイケメン兄ちゃんやろ?あの人」
「違う、付き合ってない!神ちゃんなんでいるの?」
「シゲの家で飲むから来たら、いきなりランデブーが始まるから…なぁ?」
「どないしようかと思ったよな、俺らな?」
「覗いてるなんて悪趣味過ぎ…」
「お前らイチャつくならもっとコソコソ陰でやれっちゅーのなぁ」
二人は盛り上がってからかってくるし、私は耐えられないくらい恥ずかしい。
もう、逃げようと思って帰ろうとしたのに、神ちゃんにグイッと腕を掴まれた。
「帰さんで!Aも飲もうや。ええやんな?シゲ」
「えっ。あ、うん。ええよ」
「いや、私もう飲んで…っ」
「えぇやんえぇやん」
ノリノリの神ちゃんに引っ張られて久しぶりの重岡くんの部屋で飲むことになった。
2871人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さくら(プロフ) - あやかさん» はじめまして^_^コメントありがとうございます♪過去の作品まで目を通して頂けて有り難いです♪重岡くんはどんな風に頑張るのか?応援是非お願いします☆ (2018年2月14日 19時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 初めてコメント書かせていただきます!ストロベリーフィズで初めてさくらさんのお話を読みました、そこからもうさくらさんのお話が大好きです!!重岡くんとどうなるのかな〜ってワクワクしながら読んでます!これからも投稿楽しみにしてます♪! (2018年2月14日 1時) (レス) id: 63b004c391 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - カフェオレさん» コメントありがとうございます^_^焦れったいお二人ですが、見守ってくださると嬉しいです♪続きもよろしくお願いします! (2018年2月12日 7時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
カフェオレ(プロフ) - この小説、すごく好きです!更新、まってまーす!! 頑張ってください! (2018年2月11日 11時) (レス) id: 48d51abbe2 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ナポリタンさん» こんにちは、コメントありございます^_^続きも楽しんで頂けるよう更新頑張ります♪ (2018年2月6日 15時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さくら | 作成日時:2018年1月24日 23時