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「もう、良いんじゃない?ここまで来れば」
しばらく何も言わずについてきてくれたけど、途中にあった公園の前で流星くんは立ち止まって、そう呟いた。
「…ちょっと分かったかも。Aちゃんて、重岡さんが好きなの?」
「そんなわけ無いよ…」
「そう?何となくずっと感じてた違和感、そう思うと全部納得するんだけど」
「違和感…?」
「うん。……自惚れかもしれないけど、Aちゃんは俺のこと結構アリだと思ってるんだと思ってた。
だから誘ったってわけじゃないけど、正直俺の気持ち伝えた時戸惑ってたのに驚いたんだよね。
でも、もっと好きな人がいるなら、そりゃそうなのかなって。違う?」
「違う…と思う…」
違うよ。そんなんじゃなくて。
重岡くんとはあの短期間で蜜に一緒にいすぎただけで、そんな恋愛感情なんか無い。
それに騙されてたんだし。
私がずっと憧れてたのも、今も憧れてるのも流星くん。
「無理しなくて良いよ、それならそれで、俺諦め……」
流星くんの言葉を遮るみたいに、自分からキスをした。
…つもりだった。
「あ、あれ?なんで…」
予想より背が高かった流星くんの唇じゃなくてちょっと硬い。
不思議過ぎて薄く目を開けてみて愕然とした。
流星くんはキョトンとしてて、私はカッコ悪すぎるのと恥ずかしすぎて今すぐ消えて無くなりたい気持ちになる。
「ごめん、違うの、あの、…」
「……どんだけ可愛いの、タカハシさん」
久しぶりにそう呼ばれ、ふと顔を上げると腰を引き寄せられて、今度は流星くんの唇が近づいてきた。
私みたいに的を外すなんてヘマはもちろんしなくて、掬い上げるみたいに重なった。
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さくら(プロフ) - あやかさん» はじめまして^_^コメントありがとうございます♪過去の作品まで目を通して頂けて有り難いです♪重岡くんはどんな風に頑張るのか?応援是非お願いします☆ (2018年2月14日 19時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 初めてコメント書かせていただきます!ストロベリーフィズで初めてさくらさんのお話を読みました、そこからもうさくらさんのお話が大好きです!!重岡くんとどうなるのかな〜ってワクワクしながら読んでます!これからも投稿楽しみにしてます♪! (2018年2月14日 1時) (レス) id: 63b004c391 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - カフェオレさん» コメントありがとうございます^_^焦れったいお二人ですが、見守ってくださると嬉しいです♪続きもよろしくお願いします! (2018年2月12日 7時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
カフェオレ(プロフ) - この小説、すごく好きです!更新、まってまーす!! 頑張ってください! (2018年2月11日 11時) (レス) id: 48d51abbe2 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ナポリタンさん» こんにちは、コメントありございます^_^続きも楽しんで頂けるよう更新頑張ります♪ (2018年2月6日 15時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2018年1月24日 23時