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映画が終わった頃は、すっかり夕方になっていた。
お昼が軽かったからお腹もペコペコ。
だけど、この後どうするつもりなんだろう?
車に乗りながら渋滞してる街並みを眺めつつ考える。
「…どうする?この後」
「あ…うん。どうしよっか」
「お腹すいた?」
「………ううん、そこまで…
ギュルルルル…
車内にお腹の音が鳴り響く。
やばい!カッコつけてお腹すいてないって言ったくせに、地鳴りみたいな音がしてしまった。
「ふへへ、すげー音。何食べたい?」
食べる前に消えて無くなりたいです私………
恥ずかしくて顔を上げる事すらためらうけど、ダメだ。
このまま黙り込む方が印象悪い。
「いや、違う、急にお腹すいてきた!」
「うん、よーーく伝わってきた。
何食べたい?俺が見たい映画に付き合ってもらったし、夕飯はAちゃんが食べたい物にしよ」
恥ずかしくて火照る頬を抑えながら、何が良いかなー…
車だし、お酒はダメだしな。
でもファミレスじゃ色気なさすぎるし。
んーんーんー……
「じゃあさ」
「ん?」
「……俺ん家、来る?」
赤信号で止まったタイミングだったから、流星くんは試すみたいに軽く微笑みながら、こっちを見ながら言った。
「流星くんの家…?」
「そ。何か食べるの買ってー、俺ん家からなら歩いてAちゃんの事遅れるからお酒も飲めるし」
「うん…でも、いきなりは悪い、かな…」
「俺から誘ってるから悪くは無いよ。
大丈夫、変な事しないって神に誓うから」
バクバクと心臓が高鳴る私に反して、流星くんはそう言って胸の前で十字を切る余裕っぷり。
「…そう言う人が、一番危ないんだよ」
「だなー、ミスったわぁ。
でも、来るでしょ?何買って帰る?」
このサラっとした感じ。
相当慣れてるな。
でも、流星くんのお家を見てみたい好奇心が勝ってしまった。
「ピザ取ろっか?」
「お、いいねピザ!」
車は流星くんの家へ向かった。
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さくら(プロフ) - nonononさん» コメントありがとうございます^_^前作同様、楽しんで頂けるよう頑張りますのでよろしくお願いします♪只今何かが降臨中で話がどんどん浮かんでいるので、しばらくこのペースで更新できると思います! (2018年1月19日 19時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
nononon(プロフ) - ストロベリーフィズから大好きです!とっても面白いので毎日楽しみにこのサイトを開いてます。がんばってください! (2018年1月19日 10時) (レス) id: 6b0e61c133 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 彩果さん» コメントありがとうございます(^ ^)最後まで楽しんでいただけるお話になるよう更新頑張ります!続きもよろしくお願いします♪ (2018年1月11日 15時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
彩果(プロフ) - 重岡くん好きなので、すごい面白いです!続き気になります!!更新楽しみにしてます♪ (2018年1月11日 14時) (レス) id: f75f618622 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2018年1月10日 16時