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許せない事だったのは事実だけど、もういいや。




結局何も無かったんだし、何気に私も楽しかった部分あるし、料理の腕も多分上がったし。






それに、重岡くんとの昔の事も思い出したし。

そうだ、思い出した事言おうかな。


私最後のレッスンの日、ちょっと酷いこと言っちゃったし。







あ、でも…







「ごめん、重岡くん。ここからは一人で行く」



「え?でも駅…」



「流星くんと駅で待ち合わせしてるから。…友達とはいえ、男の人と現れたら印象悪いでしょ」



「…友達…?」







私の言葉に、重岡くんが目をぱちくりさせて驚いた顔をした。

自分で言った言葉に少し恥ずかしくなってくる。








「…違うなら、それで良いけど」



「いや、それで良いっす…」



「先に行って?少ししてから私ここ曲がるから」








この角を曲がれば、待ち合わせの駅はすぐそこ。







「いや、高橋が先にどーぞ。待たせてたら可哀想やん」



「そっか。じゃあ、先に行くね」








まだ若干ぎこちないけど、お互い軽く手を振って、私が先に角を曲がろうとしたけど








「待って、高橋!」



「…うん?」







手首を掴まれて引き止められた。







「どうしたの?」



「いや、あの…本当に、悪かった。ごめんなさい」






そう言って、頭を下げてくる。






本気で反省してくれてるのは伝わったし、私も早く仲直りしたいなって思ってた。








「…悪魔みたいって思ってた。重岡くんの事」



「悪魔?失礼やなぁ」



「うん。…でも、良いよ。特別に、許してあげる!」








照れくさいからあえての上から。








「なんか、ムカつくわー…」



「ふふふ、ごめんごめん。練習頑張ってね」



「ありがと。そっちも、デート頑張れよ」



「はーい、頑張りまーす」









手を振って、今度こそ私は駅へ続く角を曲がった。

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さくら(プロフ) - nonononさん» コメントありがとうございます^_^前作同様、楽しんで頂けるよう頑張りますのでよろしくお願いします♪只今何かが降臨中で話がどんどん浮かんでいるので、しばらくこのペースで更新できると思います! (2018年1月19日 19時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
nononon(プロフ) - ストロベリーフィズから大好きです!とっても面白いので毎日楽しみにこのサイトを開いてます。がんばってください! (2018年1月19日 10時) (レス) id: 6b0e61c133 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 彩果さん» コメントありがとうございます(^ ^)最後まで楽しんでいただけるお話になるよう更新頑張ります!続きもよろしくお願いします♪ (2018年1月11日 15時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
彩果(プロフ) - 重岡くん好きなので、すごい面白いです!続き気になります!!更新楽しみにしてます♪ (2018年1月11日 14時) (レス) id: f75f618622 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくら | 作成日時:2018年1月10日 16時

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