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だけど、呑気に構えてもいられんくなった。




休日、最寄駅近くにあるスーパーで買い物をしていると、側に藤井さんがいるのに気づいた。







話しかけるか迷ってると、視線を感じたのかこちらへ振り返る。








「…あれ、確かAちゃんの会社の…?」



「こんにちはぁ。コーヒー屋さんの兄さんやんな?私服も、イケメンですなぁ」



「いえいえ、とんでもない。お買い物ですか?」



「まぁ。そうですね」







今、聞き逃さへんかった。



Aちゃん、やって。




俺なんか苗字呼び捨てにするのにも時間かかってんのに、さすがイケメンは違うわ。







「仲良いですよね、おふたり。もしかして付き合ってるんですか?」



「はは、まさか。ただの同期です」



「そうですか。なら、安心しました」







え?

今、なんて?






さすがにこの人が高橋の事そんな対象では見いひんやろってたかくくってたってたけど








まさか、まさかなん?








じゃあ、何かきっかけさえあれば両思いって分かるやん。








負けたくない。


渡したくない。






だけど







やっぱり、好きやなんて言える筈無い。






ーーーーーーーーー





約束の1ヶ月まで、残り数日。





これが終わったら、俺らの関係ってどうなるんやろう。





高橋が健気にご飯作ってくれてるのも、俺らがあの夜関係を持って、周りにバラされたくないから。





だから良い印象を持ってるわけが無い。







今だって心底嫌やけど、無理に笑ってくれてるたけかもしれへんのに。








あの日が訪れた。








岡野から俺との事疑われてるって話から、本当の事を打ち明けた夜が。








結果、もしかしたら、なーんだって笑い飛ばしてくれるんやないかって期待は見事に打ち砕かれて






高橋は泣きながら俺から離れていった。

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さくら(プロフ) - nonononさん» コメントありがとうございます^_^前作同様、楽しんで頂けるよう頑張りますのでよろしくお願いします♪只今何かが降臨中で話がどんどん浮かんでいるので、しばらくこのペースで更新できると思います! (2018年1月19日 19時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
nononon(プロフ) - ストロベリーフィズから大好きです!とっても面白いので毎日楽しみにこのサイトを開いてます。がんばってください! (2018年1月19日 10時) (レス) id: 6b0e61c133 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 彩果さん» コメントありがとうございます(^ ^)最後まで楽しんでいただけるお話になるよう更新頑張ります!続きもよろしくお願いします♪ (2018年1月11日 15時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
彩果(プロフ) - 重岡くん好きなので、すごい面白いです!続き気になります!!更新楽しみにしてます♪ (2018年1月11日 14時) (レス) id: f75f618622 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくら | 作成日時:2018年1月10日 16時

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