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そんな重岡くんは、同じ年でいわゆる同期。
とは言え、この春から大阪から東京へ異動で来て、同期研修も東西別れて別の場所で行われてたから話した事なんてほぼ無い。
だからなのか、微妙に敬語を使われてる。
同じ部署で関西出身の神ちゃんと元々知り合いだったらしく、その繋がりで一言二言挨拶程度はあるけどそれくらい。
同フロアでも、営業部の私とシステム課の重岡くんはデスクも対角方向にあるから遠い。
普段目にも入らない日だってあったのに、今日は自然と視線が向いてしまって困る。
「昨日大丈夫だった?帰れた?」
「へっ?あ、はい!バッチリです!心配かけてしまってすいませんでしたっ」
「そ。なら、安心した。あんまり飲みすぎないようにね」
あぁ、中間さん…言えないよ、目が覚めたら重岡くんの部屋にいたなんて。
せっかく心配してくれてるのに、彼氏でも無い男の部屋にいて、シたのかどうかも分からないなんて。
ため息をついてその日の仕事を片付け始めた。
ちなみに、私は中間さんの事をスペシャルにカッコよくて入社からずっと憧れるし尊敬してる。
だけど、恋愛対象かって言われるとちょっと違う。
こんな人にそんな感情を抱くなんて、烏滸がましくてとても出来ない。
それに、最近気になる人がいるから。
「あー…今日もカッコいいなぁ藤井さん」
「かっこいいねぇ。花丸だよね」
「うん!何歳なのかなぁ〜…」
オフィスビルの一階にあるお洒落なカフェ。
お昼休みにご飯を食べた後、そこへコーヒーを買いに行くのが日課。
今日も同期の百合と行く。
「ほんと、リアコ♡」
「え?」
やば。心の声が出てしまったらしい。
百合が目を丸くして驚いてる。
「嘘でしょ?A、藤井さん本気なの?」
「いや…本気っていうか…こんな彼氏欲しいなーなんてのは思うよ」
「意外。てっきり、中間さん派なんだと思ってた」
「いやいやいや、中間さんにそんな図々しいコト考えられないよ!あの方は近くで眺めているだけで幸せなんだもん」
「……どっちかというと、逆な気もするけど…
いや、個人の自由だから良いんだけど…」
ブツブツ首を傾げながら百合は納得いかなそうな顔だけど、私は藤井さんがドストライクに好み。
いつか、もしもチャンスがあれば…っ!
そう思いながら、いつの間にか一年以上お店に通うだけの日々が続いていた。
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さくら(プロフ) - nonononさん» コメントありがとうございます^_^前作同様、楽しんで頂けるよう頑張りますのでよろしくお願いします♪只今何かが降臨中で話がどんどん浮かんでいるので、しばらくこのペースで更新できると思います! (2018年1月19日 19時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
nononon(プロフ) - ストロベリーフィズから大好きです!とっても面白いので毎日楽しみにこのサイトを開いてます。がんばってください! (2018年1月19日 10時) (レス) id: 6b0e61c133 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 彩果さん» コメントありがとうございます(^ ^)最後まで楽しんでいただけるお話になるよう更新頑張ります!続きもよろしくお願いします♪ (2018年1月11日 15時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
彩果(プロフ) - 重岡くん好きなので、すごい面白いです!続き気になります!!更新楽しみにしてます♪ (2018年1月11日 14時) (レス) id: f75f618622 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2018年1月10日 16時