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連絡先を交換して、それ以降はお互いの仕事や学生時代の話をした。






流星くんはカフェの社員で店長さん。

調理系の専門学校を卒業してるから、今は自分のお店を開くために勉強中なのと貯金してるって。







思った以上に地に足をつけた生活をしていて凄いと思ったし、応援したいと思った。






それに比べて、私は入れる大学を選んで、運良く内定が出た会社で何となく働いてる…

何て普通なんだろ。








「なんで?普通が一番だと思うよ。
それに、楽しそうだよ。いつもAちゃんは。

楽しそうにコーヒー買いに来て、美味しそうに飲んで、俺もその姿見るのが嬉しいから。




だから、仲良くなりたいなって思った」



「……ありがとう…そんな風に思うんだね。


流星くんなら、きっと素敵なお店開けるよ」



「……うん。頑張るわ」








にっこり笑った綺麗な横顔。








この瞬間だけは独り占めできてるみたいで嬉しかった。








ーーーーーーーーー





お店を出て、最寄り駅まで一緒に電車に乗る。






駅前のスーパーでこの前会ったからご近所さんだけど、その店からは正反対の方面に住んでいた。








「家まで送るのに。危ないよ」


「駅から5分だし、車通りあるから大丈夫だよ。ありがとう」


「…社宅なんだって?家」


「うん。あれ、話したっけ?」


「同じスーパーで、別の日に重岡さんに会ったから。

その時にAちゃんも別の階に住んでるって聞いた」








重岡…言えよ、会ったなら…報告してくれなきゃ困るじゃん。








「仲良いよね。同じとこ住んでるなら余計かな」



「仲良いというか…同期だから話やすいだけで…」







それ以前の問題で、私は今飯炊き女なんですよ。


任期はあと1週間くらいだけど。


あ!変なこと言ってないよね?






「良いね、シェアハウスみたいで楽しそう。

俺もそういうのには憧れたな。同期とか、社宅とか」



「同期はいるんじゃないの?社員なんだし」



「いるけど、職場違うし離職率も高いからさ。なかなかね」



「そっか…でも、同じオフィスだし同い年だし、同期みたいなもんじゃん!私たち」







なんか我ながらバカっぽい。

言ったことに後悔だし、流星くんも驚いた顔をしてる。

だけど…







「ありがとう、Aちゃん」







キュン死にってこういう状態を言うのかな。


胸が痛すぎるくらい、素敵な笑顔だった。

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さくら(プロフ) - nonononさん» コメントありがとうございます^_^前作同様、楽しんで頂けるよう頑張りますのでよろしくお願いします♪只今何かが降臨中で話がどんどん浮かんでいるので、しばらくこのペースで更新できると思います! (2018年1月19日 19時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
nononon(プロフ) - ストロベリーフィズから大好きです!とっても面白いので毎日楽しみにこのサイトを開いてます。がんばってください! (2018年1月19日 10時) (レス) id: 6b0e61c133 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 彩果さん» コメントありがとうございます(^ ^)最後まで楽しんでいただけるお話になるよう更新頑張ります!続きもよろしくお願いします♪ (2018年1月11日 15時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
彩果(プロフ) - 重岡くん好きなので、すごい面白いです!続き気になります!!更新楽しみにしてます♪ (2018年1月11日 14時) (レス) id: f75f618622 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくら | 作成日時:2018年1月10日 16時

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