検索窓
今日:38 hit、昨日:75 hit、合計:1,016,872 hit

3 ページ3

高橋A、26才



メーカーの営業事務歴4年。

地元のそこそこの大学を出て、憧れの東京へ就職で上京し、会社が借り上げているマンションの一室で絶賛一人暮らし満喫中。






独身寮みたいなもので、同じマンションには同年代の社員がたくさん住んでて交流もチラホラ。







重岡くんも、このマンションに住む1人。

彼の部屋は5階で、私は7階で。

誰かに見られないかビクビクしながら自宅へ戻り、身支度をして出勤をした。







満員電車に揺られながら、どうしてこんな事態になってしまってのか、昨夜のことを順番に思い出してみる。






昨日は、部署の歓送迎会だったんだ。

春は異動の季節で、その飲み会は毎年恒例。
幹事になって、一次会はその役目を全うした。







二次会ではみんなが労ってくれて、飲め飲めとどんどんお酒が私の前に集まってきて、大して強くも無いのに断りきれなくて一生懸命飲んだ。








「大丈夫?そんな強くも無いやろ?」







それに救いの手を差し伸べてくれたのは、同期の神ちゃん。

代わりに飲んでくれたけど、私より飲めない神ちゃんはあっという間に潰れて寝転んでしまった。







「高橋さん、大丈夫?神ちゃん弱いから全然フォローになってないでしょ」







次に隣に来てくれたのは、麗しの中間さん。

入社してからずっと密かに憧れてたから、こんな人が隣に来たら逆に緊張してピッチが早くなる。







「あれ、いける口?」



「はいっ、人並みにはっ」



「そっか、なら大丈夫かな。無理するなよ」



「ありがとうございます…!」






そう言って、席を離れる時さり気なく頭を撫でてくれて、ただでさえアルコールで早かった心臓は爆発寸前まで跳ね上がった。







記憶があるのは、ここまで。






…だめじゃん、やっぱ






どうして重岡くんの部屋にいたのか






何かあったのか、無かったのか






肝心な事が何も思い出せないまま会社に到着した。

4→←2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (768 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2635人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

さくら(プロフ) - nonononさん» コメントありがとうございます^_^前作同様、楽しんで頂けるよう頑張りますのでよろしくお願いします♪只今何かが降臨中で話がどんどん浮かんでいるので、しばらくこのペースで更新できると思います! (2018年1月19日 19時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
nononon(プロフ) - ストロベリーフィズから大好きです!とっても面白いので毎日楽しみにこのサイトを開いてます。がんばってください! (2018年1月19日 10時) (レス) id: 6b0e61c133 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 彩果さん» コメントありがとうございます(^ ^)最後まで楽しんでいただけるお話になるよう更新頑張ります!続きもよろしくお願いします♪ (2018年1月11日 15時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
彩果(プロフ) - 重岡くん好きなので、すごい面白いです!続き気になります!!更新楽しみにしてます♪ (2018年1月11日 14時) (レス) id: f75f618622 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さくら | 作成日時:2018年1月10日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。