アンジュ・エ・デモン

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一応納得してくれたらしく、もうそれ以上の尋問はされなかった。



だけど、誰に見られちゃったのかな？

かなり気をつけてたつもりだったけど。







「…それは、秘密にってお願いされたから。


だけどさ、重岡くん結構多方面でモテてるんだよね。私同じ部署だし、色々聞かれるもん。


Aもその気が無いなら、近づき過ぎると敵作るよ」







…確かに、モテないはずないよね。



でもあと3日で飯炊き当番終わるし、それが済めば禊は済んだって事で自由になれる。

中途半端にして、また恐喝されるのヤダし。







「Aの言葉を借りるとさ、うちの会社で圧倒的リアコ枠は重岡くんだから」



「そうなの？」



「そうだよ。今度桐山さんの二次会の時にでも観察してみたら？
狙ってる女山ほどいるの痛感するよ」



「へー…」







みんな天使の笑顔に騙されてるな。


結構鬼畜なとこあるのに。








流星くんお疲れさま。
今日俺仕事休みなんだけど、予定無ければ飲みに行かない?迎えに行くよ^_^







そこへ、流星くんからのLINEが来た。






2度目のデートに誘ってもらえた！






嬉しすぎて、百合にスマホを突きつける。







「え…



おぉっ！！！流星くんって、藤井さんの事だよね？
やるじゃんA！もちろん行くんでしょ？今夜」



「あ…今夜…」



「何か予定あったの？もったいなーい」






あと3日だから、きちんとまっとうしたいんだけど…




だけど、デートにも行きたい。







二兎追うもの一兎も得ずなのは分かってる。








「…ダメだ、今夜は予定あるんだ…」



「えーつまんなーい。じゃあ、断るならちゃんと次の提案も添えて返信しなきゃね！」



「そっか…そうだよね」








オフィスビル内に設置されてる店だから、サービス業なのに土日休みの事が多いって言ってたのを思い出した。







私も土日暇な事が多いから、それを提案した。








「しかし、Aが藤井さんとこんな風になるなんてねー…夢にも思わなかった」



「えへへ、私も。まさかだよね」



「うん！頑張ってね」








次の日曜日なら、と流星くんから返信が来て、二回目のデートの日が決まった。

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