ココアより甘い３ Fuma.K

６０居残り ページ10

次の日、



恐る恐る塾に二人で行くと



やっぱり先生は怒っていて



風｢いや、合唱でね、｣


貴｢優勝したから打ち上げにっ｣



言い訳も虚しくこっぴどく叱られた。



まぁ受験生だしね。



予想通り居残りなわけです。



貴｢ねー課題多くない？｣


風｢多いね。あいつ今までのイライラをここでぶつけて来やがった。｣



全然集中出来なくて



直ぐに手が止まる。



風｢今日さ、俺ん家来ない？｣


貴｢え、唐突。行けるけど。｣



真剣な表情になったから何かと思ったら



風｢指揮者頑張ったのにまだAにご褒美もらってない。｣



ん？



いやまずご褒美あげるって言った覚えもないけど。



貴｢ご褒美…と言いますと？｣



風磨の方に顔を向けた瞬間



ちゅっとキスされた。



不意打ちはずるいよ。



風｢照れた｣


貴｢て、照れてない！｣



強がっても通用しないことくらい分かってるけど。



今度はゆっくり唇が重ねられる。



どんどん激しくなっていく。



貴｢ん、｣



風磨の唇が耳に移る。



吐息がかかってくすぐったい。



風｢ご褒美は、これよりえろーいこと。｣

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