ココアより甘い３ Fuma.K

７１重い空気 ページ21

びっくりした…



叫んだ声が教室に響いた。



静まる教室。



｢は？なになに？｣


｢あーあんた大学落ちたんだっけ？｣


｢それで妬んでんだー｣



最低だ。



あの子らも、何も言わない見てるだけの私たちも。



叫んだ方は今にも泣いちゃいそうで



風｢止めろよ。｣



女子たちに近づいた風磨の横に私も並んだ。



貴｢今のはだめだよ。｣



風磨が横にいるってだけで



一人だったら出来ないこともできる。



｢私たち悪くないし。｣


｢努力しなかったあいつが悪いんじゃん？｣



そういう問題じゃないんだけどな。



それに、



貴｢努力してないって何で言えるの？｣



重い空気。



こんなの初めてだ。



風｢教室で叫んで喜ぶのも、気持ちは分かるけど｣


｢あんたらに言われたくないんだけど、｣



え…？



｢ちょっと勉強したら受かれる人と一緒にしないでよ。｣



私たちは努力してないってこと？



私は叫んじゃった子の方に行った。



そしたら、



｢ありがとう。｣



って。



笑ってくれたからよかった。

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