６話 ページ6
朝ごはんの時間。食堂に行って、私は端っこに座った。
『……いただきます』
話相手なんてはなっからいない。もう、諦めた。今日もまた、ぼっち飯。
ジャリ
『…ん！？』
白ご飯を口に入れると、突然そんな音が響いた。そして、まずい。もしやと思い茶碗の底が見えるよ
うに白ご飯を箸でどかすと、大量の砂が詰め込まれていた。
『……』
終わった。そう絶望に浸っていると、目の前にお盆が置かれる。
『っ……え、』
置いた人を見て驚いた。その人は…昨日のコビー大佐。
コビー「ご一緒しても良いですか？」
『ど、どうぞ』
断る事も失礼だと思い、私は承諾した。もう、どうにでもなっちゃえ！
『…』
とは言ったものの、この砂の入ったご飯をどう食べるか考え込んでいると、
コビー「…Aさん」
と呼ばれた。私、この人に名前教えたっけ？
『は、はい！…え？』
コビー「口、開けてください」
大人しく口を開けると、なんと白ご飯が入れられた。このご飯は、コビー大佐のご飯。
『ゴクンッ！…ちょ、コビー大佐！？わ、私は自分のがあるのでそっちを_______』
コビー「砂の入ったご飯を、どうやって食べるんですか？」
『っ！…な、なんでそれを…』
コビー「見聞色の覇気ですよ…ちょっと失礼しますね」
一言そう言われてお茶碗を下げられる。すると、コビー大佐は立ち上がって新兵しかいない食堂で声
を張り上げた。
コビー「誰ですか！彼女の大事な食事に、砂を混ぜ込んだのは！！出てきてください！」
空気が突然変わる。冷たく、そして焦り。すると、コビー大佐の圧に負けたのか、３人の新兵が姿を
現した。その３人とも、私をいじめていた奴らだ。
新兵「っ…」
コビー「…どうしてこのような事を？」
新兵「…ほんの、遊び心です」
新兵２「申し訳ありませんでした！！！」
男たちが敬礼をすると、コビー大佐はスッとお茶碗を差し出した。そして、言い放つ。
コビー「…食べてください、一粒残らず」
新兵達「！？！！」
コビー大佐のそういう声は、どこか怒っているように感じた。
新兵「で、ですが！」
コビー「僕がいつでも温厚だと思うのは、大きな間違いですよ」
『っ…』
新兵３人が食べている最中、コビー大佐は再び言い放った。
コビー「いいですか！もし、彼女にまた何かしたら、僕が許しません！！これだけ、覚えておいてください」
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異世界 - ありがとうございます！！！がんばります！！！！ (2022年10月20日 10時) (
レス) @page13 id: eebe1c5b3a (このIDを非表示/違反報告)
風早紫音(プロフ) - 最高です…！これからの更新楽しみにしています！ (2022年10月9日 23時) (レス) @page13 id: 3b05bc2eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：異世界 | 作成日時：2022年9月5日 11時
