１４話 ページ14
次の日。
コビー「…どういうことですか？」
海兵「ッ…申し訳ありません！コビー大佐！！昨日の深夜、A中佐を迎えにいったのですが…
A中佐は…！！」
嘘だろ？嘘だ。夢だと、誰か言ってくれ。
海兵「通信中、聞こえたのは…A中佐を狙ったと思われる……銃声だけでした！！！」
コビー「ッッッ！！！」
目の前で頭を下げて涙を流す海兵を、僕はひたすら見ていた。
ヘルメッポ「嘘、だろ？…何か、何か証拠はあるのか！？おい！！！」
海兵「銃声の後、通信の向こうから死亡確認の声がしました…グスッ…大変！！申し訳ありませんでしたああああ！！！！」
Aさんが…死んだ？
コビー「あ、…ああ…」
ヘルメッポ「おい！！！コビー！！！」
気持ちを、伝えられなかった。僕は、彼女に何といった？大っ嫌い？馬鹿か僕は！！！
愛する人すら守れない僕が、悔しかった。醜くかった。
コビー「いえ！彼女は生きています！！！僕は、助けに行きます！！！」
海兵「！？コビー大佐、ですが！！」
ヘルメッポ「その通りだ！！幾ら何でも無防備すぎるぞ！コビー！」
２人の言葉にカッとなる。普段なら、こんなこと絶対に無いのに。
コビー「それじゃあ見殺しにしろとでも言うんですか！？それは絶対に許しません！！！」
ヘルメッポ「そういうことじゃねぇ！！」
コビー「僕は何と言われようと行きます！！！」
ヘルメッポ「いい加減にしろ！！！」
胸ぐらをつかまれた僕は地面に叩きつけられる。上に乗っているヘルメッポさんは、泣いていた。
ヘルメッポ「あいつは…！！スパイ活動をする上で、こうなる事は分かっていたはずだ！！！あいつよぉ！お前には幸せでいてほしいなんて、綺麗事言って行きやがったんだぜ！？自分と同じようになって欲しく無いからってよぉ！！！」
僕はその言葉を聞いて、目が熱くなった。ヘルメッポさんの涙が頬にかかる。すると、ヘルメッポさ
んは僕から降りて、何やら手紙を渡してきた。
ヘルメッポ「あいつからの手紙だ…読め、コビー！！泣」
手紙を胸に押し付けられて、僕はその手紙を優しく受け取った。震える手で封を切ると、一枚の紙を
取り出した。
ヘルメッポ「しっかり目に刻み込んどけ馬鹿野郎！！！あいつの、最後の言葉だ！！！！」
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異世界 - ありがとうございます！！！がんばります！！！！ (2022年10月20日 10時) (
レス) @page13 id: eebe1c5b3a (このIDを非表示/違反報告)
風早紫音(プロフ) - 最高です…！これからの更新楽しみにしています！ (2022年10月9日 23時) (レス) @page13 id: 3b05bc2eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：異世界 | 作成日時：2022年9月5日 11時
