白雪姫。6 ページ7
吹き荒れる風と豪雨。風の影響で船は傾き、ひっくり返る可能性があった。
船員達は阻止しようと動き、その中でクラピカとレオリオは決闘を始め様とする。
「今直ぐ訂正すれば許してやるぞ、レオリオ」
「てめぇの方が先だ、クラピカ。オレから譲る気は全くねェ」
クラピカとレオリオの決闘が開始された時、船の一部が損壊した。
「ぎゃっあう!!」
船員の一人に損壊した部分が激突し、船員の男性は海の方へ身を投げ出される。
「チッ」
決闘を投げ出し男性の救助に向かうレオリオ。
クラピカはその様子を見て、自分も彼と共に船員の救助に向かう。
間に合わない、二人の手が船員の体に届かなかった時、Aが飛び出した。
「よっ」
Aは船員の体を掴み、クラピカとレオリオは彼女の足を掴む。
そのまま二人は引き上げた。
「いった〜、鼻を打っちゃった」
若干涙目になって笑う彼女に、クラピカとレオリオは同時に言った。
「何という無謀な!下は激速の潮の渦で、人魚さえ溺れると言われる危険海流だと言うのに!」
「オレ達が足を捕まえなかったら、オメェまで海の藻屑だぞボゲ!!」
そんな処で決闘してた癖に、と…Aは苦笑の笑みを溢すが、
二人が自分の為に怒っている事実に胸が温かくなった気がした。
「でも、掴んでくれたじゃないか」
優しく微笑んで言う彼女に毒気を抜かれ、クラピカとレオリオはお互い顔を合わせる。
「非礼を詫びよう。すまなかったな、レオリオさん」
「何だよ、水くせぇな。レオリオで良いよ、クラピカ。
オレもさっきの言葉は全面的に撤回する」
お互い謝る二人にAはニコニコと笑みを浮かべ、その様子を見ていた船長は大きな声を上げて笑う。
「お前等、気に入ったぜ!」
「!」
「今日のオレ様は凄く気分が良い!お前等三人はオレ様が責任持って審査会場最寄りの港まで連れて行ってやらぁ!!」
機嫌が良さそうに笑う船長に、試験は?とAは首を傾げながら問う。
その問いに嬉しくて忘れちまったよ、と言った船長は彼女に舵取りの続きを教えてる、と言って船長室に戻って行く。
「ありがとう!」
その後ろを楽しげにAは着いて行き、深紅の瞳をキラキラと輝かせたのだった。
『ああ、今日は本当に楽しい日だ!』
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るなるん(プロフ) - 好きです!続きをお恵みください!、 (2022年3月14日 16時) (レス) id: a73b6209c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫吹-シスイ- | 作成日時:2021年4月13日 1時