白雪姫。5 ページ6
次はレオリオの番だ。質問を問う船長に言葉にレオリオは笑みを浮かべ、嘘偽り無く答えた。
「オレか?アンタの顔色を窺って答えるなんて真っ平だから正直に言うぜ!
金さ!金さえありゃ何でも手に入るからな!デカイ家!良い車!美味い酒!」
「品性は金で買えないよ、レオリオ」
正直に金について話す彼に呆れた様にクラピカは言葉を溢す。
勿論、短気なレオリオが我慢出来る筈もないので必然的に喧嘩になり始める。
「表へ出な、クラピカ。
薄汚いクルタ族とかの血を絶やしてやるぜ」
「……取り消せ、レオリオ」
「『レオリオさん』だ」
睨み合う二人は船長室を出て、外に向かって歩き出す。
特に、クラピカの目は怒りに満ちていた。
「おいコラ!お前等、まだオレの話が終わってねーぞ!オレの試験を受けねー気か!コラ!」
出て行く二人の背中に向かって怒鳴る船長だったが、二人は聞かずに歩みを進める。
それでも尚、言葉を発する船長にAは放っておこう、と呟いた。
「『その人を知りたければ、その人が何に対して怒りを感じるかを知れ』_ミトさんが教えてくれた私の好きな言葉。
私には二人が怒ってる理由は大切な事だと思うよ。止めない方が良い」
「う…む…」
因みに金が大切だという意見には、Aも賛成である。本人は宝石を石コロ扱いするが。
「船長!予想以上に風が巻いてます!!」
「!!」
船員が予想外の嵐に船長を呼びに来た。
その様子にAは楽しげに笑みを深める。
『嵐の出逢い、素敵じゃないか!』
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るなるん(プロフ) - 好きです!続きをお恵みください!、 (2022年3月14日 16時) (レス) id: a73b6209c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫吹-シスイ- | 作成日時:2021年4月13日 1時