あなたの為の命だから【ONEPIECE】 (ページ4)

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息子ページ4

『もしかして、シャンクス？』

パッと明るくなる顔。本当にシャンクスなの？？

「だっはっは！こりゃめでたい！酒を頼む！」

『私はウィスキーお願い』

「分かりました！」

懐かしい。あんなに小さくて可愛らしかったシャンクスが今じゃ髭を生やしている。顔にも傷を負っているし、、、特に気になるのはその腕よ！なんで無くなってるの！？

『左腕、どうしたの？』

「ん？あぁ、ヘマしちゃって」

そう笑うシャンクスに他の男たちが笑う

「お頭は子供庇ったんだぜ！」

「まじで大変だった」

「山賊にしてやられてたな！」

『いつの間に子供庇えるようになったの？』

昔は浅瀬でうつ伏せに倒れた海兵の上でチョコ食べてたのに

「それは昔の話だろ！」

否定はしないシャンクスに少し引き気味な周り。シャンクスはそれに少し拗ねている

「それにしてもお頭がこんないい女性と知り合いだったなんてな。俺の方が満足させれると思うが」

隣に煙草を咥えた男が座る。中々いい男

『あら、もしかして口説かれてる？ふふ、あと20は歳とってきなさいよ坊や』

「ふっ、手厳しいな」

「ベックマン、Aさんは熟女どころじゃ、いたっ！！！」

『久しぶりにおろうかしら...?』

軽く肩を握る。余計なこと言ってんじゃないわよ

「嘘ですすいません」

『まぁ正直年齢なんてどうでも良いけれど私いま子供育ててるのよ』

「え、結婚したのか？」

『してないわよ。でも自分の子みたいに大切な子』

エースの顔を思い浮かべる。可愛い可愛いエース

「なんだ、少し妬いちまうな」

『あら、あんたも可愛い息子のひとりに決まってるじゃない』

「はは、母さんって呼んだ方がいいか？」

『別にいいわよ。ほら、呼んでみなさい』

「おい冗談だ。勘弁してくれ」

____

皆でワイワイガヤガヤ飲むお酒は楽しくて帰る頃には夜が深くなっていた

『ただいま』

静かに中に入り部屋へ向かう

ドアを開けると布団の上に先客。小さな体を大きく広げてすやすやと眠っている

『エース、？』

久しぶりに見た寝顔はとても可愛らしい

布団からはみ出ているエースを軽く抱き寄せそのまま眠る

エースの体温は心地よくてすぐ意識は夢の中へと沈んでいった