２０話 ページ21
爆発したのは、ヘリコプターの後部座席辺りだった。
降「こんなこともあろうかと、君からの贈り物は返しておいたよ。」
降谷が首に巻いた爆弾にふれると、簡単に取り外した。それを夜空に放り投げるとばらばらと空中に散った。
諸「爆弾の液体は完全に分析して中和液を作ったんだ。…ゼロの優秀な部下さんがね。」
降「液体はこちらで作った物…気に入っていただけたかな？」
プ「諸伏ぃっ！降谷ぁっ！！！」
プラーミャは2人を睨みつけた。ヘリは制御できなくなったのか、ふらふらと回転しながら高度を下げる。
それをみた降谷は走り出した。
降「下で待っててくれ！！」
「「「ゼロっ！！！」」」
『零っ！！』
スピードのまま跳ぶと、ヘリコプターのスキッドを掴み足から扉に飛び込んだ。
諸「ここはゼロに任せて、下に行こうっ！！」
『うん！急ぐよっ！』
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
４人が地上まで降りたとき、目の前でヘリコプターがジャック・オ・ランタンの人形に突っ込んだ。
そして次の瞬間、爆発が起こり、黒煙に包まれた。
Aが走って近づくと、そのすぐそばでボロボロの降谷がへたり込んでいた。
『零っ…！』
降「Aか…そこに奴のスマホが…。これで爆発は防げるかな…？」
そのとき、背後で人の気配がした。
振り向くと、血だらけで髪も解けたプラーミャが立っていた。
プ「貴様らのせいで…貴様ら如きのせいで、私の計画が台無しだ！！」
鬼のような形相で叫んだプラーミャは持っていた破片を振り下ろす。
プ「死ねえぇぇぇ！！！」
『零っ…！！！』
Aは避けようとしたが、降谷が足を怪我してうまく動けないことに気づいた。咄嗟に、兄の体に覆いかぶさると、ぎゅっと目を閉じた。
いつまでも、痛みは襲ってこなかった。目を開くと、プラーミャは床に倒れていた。そして、そこから視線を上げると手刀を構えた村中が立っていた。
『む、村中さん…。』
村「元刑事として、これ以上犯罪を見過ごすわけにはいかない。…君は、早くここから離れなさい。公安の人間なんだろう？」
諸「Aっ！ゼロっ！」
３人が心配そうな表情で駆け寄ってくる。
村「あの彼も同じかな。長いこと刑事をやっていたんでね。わかるんだよ、感で。目暮たちには黙っておくさ…生きていればね。」
苦笑いする村中の視線の先では、ランタンが割れ中の液体が流れ出ていた。
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星空ブリキ - わーしすこんd(これ以上言うと降谷さんに怒られるので言わないどきます) (2022年7月3日 12時) (
レス) @page27 id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
しゅる - S丸さん» おけだす！ (2022年6月19日 19時) (レス) id: 29acc038ba (このIDを非表示/違反報告)
S丸(プロフ) - みみこさん» ありがとうございます〜！！ (2022年6月19日 18時) (レス) id: a42ffbde28 (このIDを非表示/違反報告)
S丸(プロフ) - しゅるさん» こちらこそありがとうございました〜〜！！こんな感じでよろしかったですかね…？？ (2022年6月19日 18時) (レス) id: a42ffbde28 (このIDを非表示/違反報告)
みみこ(プロフ) - こういうの大好きです！！シスコン降谷さん最高！ (2022年6月19日 17時) (レス) @page27 id: 2d0bd82d4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：S丸 | 作成日時：2022年5月22日 18時
