彼が死んだ理由 ページ1
死ぬ間際に浮かべていた彼の顔が、思い出せない。
デートの帰りだった筈だ。
ご飯食べて、遊んで、沢山喋って。本当に、紛れもなく平和で変わらない日常。
ただいつもと違かったと言えば、千鳥足のおじさんが彼にぶつかって、もうそこまで電車が迫っていた事だろうか。
彼はとことん最期まで優しかった。
反射的に生きるために私に伸ばした手を、引っ込めた。
自分は死ぬのに、他人を守った。
死に際の人に助けられた私は反射神経が遅くて、指先が掠る事もなかった。
ヒュ、 ドッ
風を切る音と、軽くナニカがぶつかる音。
たったそれだけだったけどいとも簡単に人の命は消えるのか。
『ぃ、やっ……いやぁぁぁぁァあああああっ!!!』
この光景を、数ヶ月経った今でも目に焼き付いて離れない。
242人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青年A(プロフ) - しのみや@元シャノさん» あっ、シャノさんだ!(笑)作者のこと先生って呼ぶ人はあまりいませんからね……か、神!?凌駕!?最近宗教が流行ってるのかな?是非貢いでください() (2020年12月16日 21時) (レス) id: 071d1f2325 (このIDを非表示/違反報告)
しのみや@元シャノ(プロフ) - ていてください(笑)これからも創作活動頑張ってください!応援しています!! (2020年12月16日 19時) (レス) id: 1cb985230f (このIDを非表示/違反報告)
しのみや@元シャノ(プロフ) - おすすめに出てきたのでサラッと読んでいたら最後のところで作者が青年A先生だというまさかのCOがあって驚いています。もう大ファンです。神作という言葉がありますが先生は神を凌駕していらっしゃいますね。先生が本を出版するようになったら貢ぎにいくので楽しみにし (2020年12月16日 19時) (レス) id: 1cb985230f (このIDを非表示/違反報告)
青年A - ゆきなさん» 気になっていただけて嬉しいです〜 (2020年8月24日 20時) (レス) id: 071d1f2325 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 人の姿した…ってのもありますし気になりますな… (2020年8月24日 4時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ