ヒロインの仕事を断れないモブ〜番外編〜

華流様リクエスト！！もし(名前)ちゃんがポートマフィアの五大幹部だったら？ ページ9

「ボス 入ります」

Aは焦げ茶色のドアをコンコンコンと三回叩き、少し塗装がはげた金色のドアノブに手をかける

「おーAくん 五大幹部になってからの仕事の調子はどうだい？」

その部屋には赤色の絨毯が敷かれており、朽葉色の壁にはお洒落な西洋画が飾られている

椅子にゆったりと座り黒の外套を身につけた男ーー 森鴎外はにこやかにAに笑いかける

「はい 五大幹部になってから重要な仕事を多く担当するようになり、とても充実しています」

「...そうか..其れはよかった ではAくん...この人物に見覚えあるかね？」

森はAに一枚の写真を見せる

その写真に写っている人物はーー

「川野桃花ですか.....」

写真には大きな瞳が特徴的な可愛らしい少女が写っていた

川野桃花ーー 武装探偵社でヒロイン的存在であり、Aとは真反対の人物だ

Aが武装探偵社に居た頃、この川野桃花の言うやつにAは仕事を押し付けられていた

しかし武装探偵社ではモブだったAはヒロインの仕事を断れる訳がなく、Aは毎日夜中の2時までパソコンと睨み合っていた

だがそんな生活にAは耐えきれなくなり数カ月前に武装探偵社をやめ、ポートマフィアに入ったのだ

まぁ...たった数ヶ月で五大幹部になれるとは本人も思っていなかったらしいが...

「.....君が一番憎い女性だろう？そんな彼女を此処に連れてきてもらっても良いかね？」

森はまるで「やり返すときだよ」と言っているかのようにニヤリと微笑む

「勿論必ず任務を遂行してみせます ボス」

ニヤリと微笑んでいる森にAは不気味な笑顔を浮かべたのだった

華流様リクエスト！！もし(名前)ちゃんがポートマフィアの五大幹部だったら？→←雨雲り侑様リクエスト！！もし(名前)ちゃんが普段は温厚だけどストレスが溜まりに溜まると一気に口調が荒くなってきれたら...?

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す