ヒロインの仕事を断れないモブ〜番外編〜

真白様リクエスト！！(名前)ちゃんが思っていたことを何でも言う毒舌家だったら...? ページ4

Aに怒声をあげたのは理想をこよなく愛している国木田だったようだ。

しっかり者の国木田が怒ると探偵社が一気に静かになる

流石元教師。これでAも大人しくなるとおもいきや...

「あっ！?うるさいんだよ！！！！喋ってる時間あんならさっさと仕事しろや！！！このクソが！！」

そうではなかったようだ。社畜の鏡と言っても過言ではないAは国木田よりも荒々しく声を上げる

かなり強めの言動によるパンチでショックを受けているのだろう。国木田は眼をまるで目薬をさす時みたいに何度もパチパチとしていた

静けさに包まれていた探偵社がまたクスクスと噂話をする声で騒がしくなる

「Aちゃん！！！同じ職場の人をそんなに言うのは駄目だよ！！！」

まるで正義のヒーローみたいなことを言っている桃花。

顔をぷくっと膨らまし、白のワンピースから細い足をちらつかせ、くりくりとした大きな目でAを見ている

「はぁぁあああああああ！？え？何お前私に仕事を押し付けてる癖になぁぁぁに正義のヒーローぶっっちゃんてんの？いっっっみわかんないんですけど！！！！！！」

数十秒前まで「私..許せないんだからね！！」と言いたげな顔をしていた桃花たが、今となっては眼に涙を溜めている

ガヤガヤと騒がしかった探偵社だったが、ヒロインである桃花が今にも泣きそうな顔になっているためAに鋭い目線が送られる

「あっ？なんか言いたいことあんならきちんと言えや！！！」

そんな視線にAはヤクザ顔負けの声を上げていたのだった

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