ヒロインの仕事を断れないモブ〜番外編〜

雨雲り侑様リクエスト！！もし(名前)ちゃんが遂にストレスで泣きながらキレたら？ ページ18

外はクレープや焼きたてのパンの香りが充満しており、赤、黄、緑など色鮮やかな風船を幼児に作り笑顔で渡している背の高い男性や檸檬がほんわかと香るジュースを片手に携帯で誰かと話している女性がいた

だが昼と夜を取り仕切る薄暮の集団ーー武装探偵社では只ならぬ空気が漂っていた

Aは、小さくて白い手で顔を覆い眼からはぽつぽつと涙を流していた

手は涙でぐっしょりと濡れていた

「えっ．．．．さっ三宅さん．．．大丈夫ですか．．．？」

そんな状態のAを見て谷崎は困惑していた

普段大人しい事務員が泣きながらキレていたのだから

「桃花が遊んでいるときに私は．．．私は厭でも仕事をしているのに．．．．何で．.何で？こっちは朝の6時から夜の2時までブルーライトをガシガシに浴びてるのに．．．．」

「えっ．．．．よっ夜の2時．．？」

流石に驚いたのだろうか

谷崎は目を何度もぱちくりさせ、Aを見ていた

「ちょっと．．．．Aちゃん！！谷崎くん困ってるでしょ？『泣いたら何でも許される！！』って思ってたら大間違いなんだからね！！世の中そんなに甘くないよ！！」

まるで母親が説教をするときのように桃花は、腕を組み偉そうにAを見ていた

だが．．．．(Aが黙っているわけが無く．．．．

「はぁ？どの口が言ってるんだよ！！『泣いたら何でも許される！！』って思ってるのはてめえの方だろ！？黙れこの雌豚！！いい加減にしてくれよ．．．．」

「うわぁぁぁぁん！！Aちゃん酷いよおぉぉぉおおおお！！そんなことないもん！！」

珍しく静かな探偵社には、二人の少女の泣き声が響いていたのだった

．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．

雨雲り侑様！！リクエスト有難う御座いました！！

お話がかなり長くなってしまいました．．．．．．．．すいません

楽しく読んで頂けると作者はとても嬉しいです！！

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