雨雲り侑様リクエスト!!もし(名前)ちゃんが遂にストレスで泣きながらキレたら? ページ15
「三宅さんー シフォンケーキ位買ってきてあげなよ」
砂色の外套を着た高身長の男ーー太宰がAにヒョロヒョロと近づく
「『HSUNANTTAKOUGS』のシフォンケーキ一つ3万円もするんですよ!?」
Aは声を少し荒げ、頭をボリボリともどかしそうにかいていた
「えぇーでも桃花ちゃんが困っているではないか..」
「彼処のシフォンケーキはネットで予約して買うことが出来るので、桃花ちゃんがネットで予約したら良いんじゃないんですか?」
そう『HSUNANTTAKOUGS』のシフォンケーキはネットで買うことが可能なのだ。
しかもネットで買うと注文した翌日には、家までシフォンケーキが届いているのだ
だが....探偵社の姫は気に食わず....
「私は今、シフォンケーキが食べたいの!!だから買ってきてよ!!何でAちゃんは分かってくれないの?酷いよ!!」
目に真珠のように大きな涙を溜め、その場にしゃがみ込む桃花。
そんな桃花を探偵社員が放っておく訳が無く...
「桃花ちゃん大丈夫!?」
「ハンカチいる?可愛いお顔が台無しになっちゃうよ!!」
桃花の周りをA以外の社員がすぐさま囲み、そしてAに『泣いてるんだから買ってきてあげなよ』と言いたげな目線を送っていた
一気に窮地に陥られたAに拒否権など有るわけが無く...
「はぁ...分かりました買ってきます...」
そしてAは朽葉色のドアを、溜息を深くつきながら閉めたのだった
「はぁ..はぁ..マジでしんどい!!」
雨が強く降り続けている中、Aが自転車を一心不乱に漕いでいた
空は灰色に染まっており、床にみっちりと敷かれた茶色のタイルには、大きな水たまりが幾つか出来ていた
「でねぇ..運動会で私の娘が....」
口を忙しく動かしている40代位の女性が歩道の隅に集まっていた
雨が降っているというのに外で、小さな折りたたみ傘をさして自分と同じ『ママ友』と呼ばれる人と話していた
(寒くないのかな....)
そんな人達を横目で見ながらAは自転車を漕いでいた。
「売って無いだろうな....」
今の時刻は9時15分。 もうシフォンケーキは確実に売って無いだろう
『シフォンケーキを買いに行くより、溜まりに溜まった仕事を片付けたい!!』と考えていると..
「....やっぱり売り切れてる!!」
『HSUNANTTAKOUGS』のドアには『今日は既に売り切れました申し訳御座いません。』と書かれた張り紙が張られていたのだった
雨雲り侑様リクエスト!!もし(名前)ちゃんが遂にストレスで泣きながらキレたら?→←雨雲り侑様リクエスト!!もし(名前)ちゃんが遂にストレスで泣きながらキレたら?
62人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かなこ - まる兄さん» コメント有難う御座います!!呪霊の巣箱に入れる...良いですね!! (2022年4月5日 17時) (レス) id: d700165243 (このIDを非表示/違反報告)
まる兄(プロフ) - 性格悪いヒロインは後で後悔と自滅する未来なのよね、ヒロインだからって甘えてばっかだと痛い目見るんだからね、呪霊の巣箱に入れてやりたい (2022年4月2日 0時) (レス) @page11 id: b4de3cad02 (このIDを非表示/違反報告)
(^8^) - ありがとうございます! (2022年3月22日 20時) (レス) id: 3b9a9b0474 (このIDを非表示/違反報告)
かなこ - (^8^)さん» 分かりました!! (2022年3月22日 15時) (レス) id: d700165243 (このIDを非表示/違反報告)
(^8^) - 日替わりの方でもありましたが… (2022年3月20日 16時) (レス) id: 3b9a9b0474 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:かなこ | 作成日時:2022年2月19日 18時