The Lizard man (ページ10)

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烙印を押されてからの生活は以前とは180度変わってしまった。

以前の生活に戻りたいと思う日が来るなんて。

食事の量は僕の場合多くなった。

その分、肉体労働のために消費される。

土地を耕す方法を覚え、綿花や野菜を育てる。

夏場は刺すように熱い太陽の光で何人か倒れていった。

しかし、僕には古くなった麦わら帽が被せられ、青白い体はその白さを保っていた。

理由なんてわかりきっている。

僕は白人で、向こうも白人。白人は陽に当たりすぎると簡単に死ぬ。

それを向こうもわかっていて、僕みたいな珍しい商品を死なせたくないから。

周りのアフリカ系の人たちは僕の方を恨めしそうに見る。

申し訳なくて、だけど彼らは陽の光で死ぬことは僕より少ない。

このくらいの労働ならば全然かまわなかった。

食事も体格や筋肉量によって適切な量もらえるし、死んだらそこで最後、という風に生死の自由だけはあったから。

だけど僕はもう一つ労働を強いられた。

両手両足を4本の柱に縛られ、周りに2.3人の労働仲間。

手には動物の躾ように使う、先に抉るような刃がついた棒。

そして、頭の方には4本足の椅子が置かれ、どかりと仲間の男が座る。

横にも、前にも、女の子たちが同じように縛られ、前に男が座っていた。

まだ僕は精通を迎えていない。
だから、女の相手はせずに、男の相手方法だけを学ばせられる。

口に男のモノが入ってくる。

はじめのうちは噛み付いていたが、周りの男たちの持つ棒で体中の肌を抉られ、それからは噛むことを諦めた。

クッと喉をしめ、舌で先をチロチロと刺激する。

根元から咥え込んで一気に先まで擦ると、男は苦しそうな声をあげ、僕の髪を掴み、腰を揺らし始める。

ゴフゴフと喉が鳴り、増した質量により溢れた僕の唾液が顎を伝って藁へと落ちた。

男の腰の動きが止まり、生臭い苦味が口内に広がる。

吐き出してはならない。

大事なタンパク質だと言い聞かせて、喉を通したが、歯の裏にネバネバが残って気分が悪かった。

いつまでたっても、精子の味には慣れない。

おいしいと感じることは、多分人類にはないのではないだろうか。

もっとも、僕を人類だと仮定してくれるのならの話だが。