【実/況/者】出会いは画面の中で【ky】

#14＿＿＿椎名 ページ15

キヨside



――俺は今、ひじょーに



「ましろちゃん、そこダッシュジャンプ！」



『あっ、できました！』



「次俺交代！」




――ムカついている。



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今はヒラの誘いを断らなかった先輩と最俺で、


任天丼の名作‶スーパーマルオブラザーズＷilＵ”を実況中である



のだが、

先程からキャッキャッしている四人を見ると腹が立つ。



先輩と実況している時間は俺だけの時間だったのに。




『キヨさん次やりませんか？』


机に置かれたマイクを気にしてか、


敬語で話す先輩を可愛いなぁと思いみるが、目に入るのはヤロー三人。



溜息をついても、それは変わらなくて


「なした、そんなため息ついて」




若干笑いながら話しかけてくる金髪を無視して、



ルリージを使ってタイムアタックに挑む。



キカピオ二体とマルオをスクロールでキルしつつ。



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結局実況は、カメの王様クッタを倒すまで撮った。いや撮りだめた。



食い散らかしたものどもを片付けているとき、先輩から一言。



『そうだ、二人実況いつとろっか？』



次は二人で会える。


それを意味する言葉を聞いただけで立ち直れるほど馬鹿な生き物なんです。俺。


「明日、とか」


『はやくない？まぁ、明日ね。了解』



あー、やっぱかわいいなぁ。



―――――


なかなか名前を出してもらえないこーすけ。

そして大人な対応のましろちゃん。


今更ながらコメントの返し方は折鶴→椎名の交互です。

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