【実/況/者】出会いは画面の中で【ky】

#11＿＿＿折鶴 ページ12

キヨside


朝。




朝食のいいにおいで目を覚ます。




…ん？



ちょっとまて、



朝食？？




目を閉じたまま、

回らない頭で、昨日の記憶を呼び覚ます。



…あぁ、先輩か。



そこまで思い出すと、
俺の頭は余計なことまで思い出させる。



いや、もうこの考えは一旦捨てよう。


少しもやもやとする気分で、


キッチンにいる先輩のもとへ向かう。


「…先輩、」

『わ、キヨさん！』

「…はよ」

『おはようございます。あ、キッチン借りてます』

「見りゃわかる」

『ですよね

ところで私…
昨日の実況録ったあとに、変なこと言ってたりとか…し、してました…？』



あ、記憶ないのか。

多分昨日は意識が遠くなっていたのだろう。


そう思うとどこかでホッとしたような気がした。



…ん？ホッと…？？



…なんでホッとした…？？



まぁ、いいか。


『…？キ、キヨさん…？』


不安そうに、心配そうに、顔を覗き込む先輩。


…少し。



「…言ってたかもなぁ」

『ぅえぇっ！？な、なんて言ってました！？』



少しだけ。



「一緒に寝るって」

『うえぇえ！？

す、すみません…！』


「別に、いーんけどさ、」



ほんとに、少ーし。



『ほんとすみません…

あ、早く食べちゃわないと遅れちゃいますよ！』

「うわまじかやっべ」




先輩の、


ひとつひとつの、


行動、仕草、表情に、


どくんっ。と、


胸が、


高鳴ったような






…気がした。








▽なんかちょっとヤンデレっぽくなっちゃったけど、
普通に好きになっただけ

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