涙 ページ13
キラside
「ハルヤは、ずっと言ってた。キラは悪魔だって」
……また。
「ずっと、ハルヤはキラのことを嫌ってた」
……また、あたしは。
「キラなんか、友達じゃないって言ってた」
人に、拒絶されるんだ。
「キラなんか、死ねばいいと言ってた」
この子にも、あたしは。
「人を傷つける悪魔だと」
せっかくできた、友達なのに。
「ハルヤはキラを、憎んでた」
拒絶の恐怖。
「いい加減にしてっ！」
あたしは怒鳴った。
もう、うんざりだ。
どうせ、あたしはいらない子なんだ。
あたしは、ハルヤくんたちを傷つけようとなんか、してない。
でも、もう、遅いんだ。
あたしは、こういう運命なんだ。
もう、何もかもどうでもいい。
怒りでどうにかなりそうだ。
また、人に嫌われるくらいなら。
死んだ方が、マシだよ。
「うぅっ………！」
涙が、止まらない。
泣きたくないのに、止まらないんだ。
ポタポタと、床にしみができる。
そのしみを見ると、情けなくてたまらなかった。
「えっ……ちょ、泣かないでよ…！」
サクがおろおろしてる。
でも、もうどうでもいい。
サクがおろおろしてようが、あたしは関係ない。
もう、イヤ。
ギュッと拳を握り締めた瞬間、サクが言った。
「ボクは………キラを信じてる。」
「えっ……？」
何、それ。
「キラは、人を傷つけるような人じゃない。」
サクは、真っ直ぐあたしを見つめてきた。
その朱色のひとみは、ウソを言っているようなひとみじゃなかった。
ああ。
この子は。
あたしのこと…。
信じてくれるかもしれない。
「言ってただろ？友達を傷つけたら許さないってさ」
「あ…」
サクはふわっと笑った。
とても優しい、笑い方だった。
嬉しかった。
心が、暖かい。
涙があふれてくる。
それは、悲しみの涙じゃなくて、暖かい、嬉し涙だった……。
ちょっとやってみたかった番外編の短編集！その８→←拒絶の恐怖
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♪稀小椎♪（mej）(プロフ) - 『う、うるせぇっ///byカイト ←照れてる人だぁ！ぞっこん！ぞっこん！！ぞっこん！！！ 』山形みるく氏から引用 (2020年8月13日 20時) (
レス) id: 9bc1dae179 (このIDを非表示/違反報告)
山形みるく(プロフ) - ♪稀小椎♪（mej）さん» 照れてないぃぃぃぃ！！！byカイト (2020年8月13日 14時) (レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
山形みるく(プロフ) - ごく普通の人さん» 面白いですか？ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2020年8月13日 14時) (レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
♪稀小椎♪（mej）(プロフ) - みるくさん» 『カイトが照れましたぁぁぁぁぁ！』（らく魔女新聞引用見出しより） (2020年8月13日 8時) (レス) id: 9bc1dae179 (このIDを非表示/違反報告)
ごく普通の人 - 面白い。 (2020年8月13日 0時) (レス) id: 25d3ac3089 (このIDを非表示/違反報告)
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