らくだい魔女と星のハーモニー

星のペンダント奪い返せ大作戦！ ページ9

☆サイドフウカ☆


放課後。

音楽室にて。




「フウカちゃん、なんなのぉ、大事なお話ってぇ……」

「おい、フウカ。いきなり呼び出してなんなんだよ？」

あたしは、カリンとチトセを、音楽室に呼び出した。


あ、そういえば、チトセの説明がまだだったね。

チトセは、あたしの幼なじみで、青の城の『１３番目の』王子。

細かいし、うるさい男なのに、なぜか女子にモテる。

カリンも、チトセのこと好きだし。

世の中謎だらけよね〜。


「おい、今オレの悪口言ってなかったか」

「べっつに〜」

「ね〜フウカちゃん、用があったんじゃないのぉ？」

「早くしないと、もうオレら帰るぞ」

「えっ、もうちょっとだけ待ってっ。」

あたしが焦りだした時。


ガラララッ


「ごめん、遅れた！」

と、キラとカイトくんが入ってきた。

「遅れたって、どういうことぉ？」

「あ、ごめんねっ。呼んだのはあたしなの！」

キラがあわてて言う。

「キラちゃんが？」

「うん、ちょっと協力してほしいことがあって、ね？」

キラは、チラッとあたしを見た。




〜お話中〜




「えええっ！？魔法界の危機ぃ！？」

「うん、ごめんね。頼れるのは、あなたたちしかいないのっ！」

「キラちゃん………」

キラはぐいっと頭を下げた。

「あたしは、協力したい。魔法界のためにも、キラのためにも。」

あたしも、真剣に言う。

「今、あたしたちが動かないで、誰が動くの？やるしかないでしょ！」

みんなの目を見て、あたしは言った。

すると、カリンとチトセは、

「そうだよね。私たちでやらないとぉ」

「仕方ねーな」

と言ってくれた。

キラは、笑顔で、

「ありがとう………！」

と言う。

か、かわいい！！

キラのかわいい顔を見て、真っ赤になったカイトくんを、あたしは見逃さない。

「カイトくん〜？なに赤くなっているのかなあ〜？」

あたしがニヤニヤして言うと。

「うるさいな！ていうかカイトでいい！くん付けやめろ！」

もっと真っ赤になったカイト。


このメンバー面白いな〜。


「よーし!星のペンダント奪い返せ大作戦！スタートっ！」

「なんだよ。そのネーミングセンスのない名前は」

チトセの声は、スルーしておいた。

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