らくだい魔女と星のハーモニー

銀の城・ガールズトーク　その２ ページ39

☆サイドフウカ☆

えっ。

えっ、えっ、えっ、えっ！！


キラは、カイトが好き…。

で、カイトもキラが好き…。

これは、これは、まさかの…。

両想いってやつじゃ〜んっっ！

きゃああーーーーーーーーっ

思わず、発狂したくなる。

カリンが、カイのこと好きなのもビックリしたけど、

キラとカイトが両想いなのもビックリしたよ〜。

キラは、真っ赤な顔をずいっと近づけてくる。

「フウカこそ！誰か好きな人、いないの？」

「えっ///」

あたし……？あたしの、好きな人…。


「わかんない」

「え…？」

「わかんないよ…」

あたしはうつむいた。


あたしの、好きな人。

カリンには、「キースじゃないの？」って、言われてた。

確かに、キースに会うと、ドキドキして、嬉しくて。

ーーーーーーーーでも。

これが、恋なのかな。

あたしは、ちがう気がする。

キースは、大切な友達っていうか。

恋っていうと、ちがう気がする……。

あたしの中には。

好きな人っていう好きな人はいない。

それは、自分が、ただ気づいてないだけなのかもしれない。

もし、好きな人がいるとしたら。

その人は、キースじゃない…

「ーーーーーーーーフウカ？」

「！」

あたしは、キラの声でハッとした。

ぼーっとしていたのかな。

すると、キラがつぶやいた。

「フウカにとって、大事な人は、チトセくんじゃないの？」

「チトセ…？」

チトセが、大事な人？

「いつも支えてもらってたんじゃないの？フウカは、いつも助けてもらってた」

「うん…」






そういえば、そうだ。

チトセは、いつも助けてくれた。


「もし、チトセくんがいなくなったらどう思う？」

チトセが、いなくなったら…？


「…………………………イヤだ」

「他の女の子とイチャイチャしてたらどう思う？」

「…………………………それもイヤだ」









「じゃあ、それは、チトセくんが好きってことじゃないの？」









チトセ。









そうだ。









「あたし、チトセが………………………好き」









今、気づいたよ。









あたし、チトセに恋しているんだ。

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