聖なる戦い ページ35
☆サイドフウカ☆
「なんで、ボクが魔法使いなんかにーーーーーーーー!」
ジカルニドは、頭をかかえこむ。
「せめて、せめて魔界の王の娘だけでもーーーーーーーー!」
ジカルニドの、闇の手が、あたしに向かってのびてくる。
イヤ、やめてーーーーーーーー!
その瞬間、闇の手を止めた者がいた。
「フウカに手を出したら、オレが絶対に許さない」
チトセーーーーーーーー!
あたしは、一歩前に出た。
「ジカルニド!アンタは最低最悪なヤツよ。
自分勝手な理由で、星のペンダントを奪う。
アンタがそれをされたらどう?
イヤだと思うなら、降伏しなさい!」
すると、ジカルニドは目を赤く光らせた。
「イヤだあああっ!ボクは好きなように生きるうううっ!」
ジカルニドの心が壊れたように、叫んだ。
「アンタの心は完全に悪魔。
最悪な末路ね!
今から、銀の城の魔女、フウカがーーーーーーーー」
あたしはジカルニドを睨む。
「アンタを倒してみせる!」
あたしは、すうっと息を吸った。
「銀の城の魔女、フウカが命じるーーーーーーーー!
正義の風、聖なる風よ!
悪しき者を正に変えよーーーーーーーー!」
カカカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ
光と風があふれる。
ジカルニド。
ずっと、つらかったね。
もう、いいんだよ。
つらい思いをせずに、
これから、安らかに。
安心して、お眠りください。
「あああああああああああああっ!」
ジカルニドは、断末魔の叫びをあげた。
そして、静かに、砂となって消えた。
ジカルニドが消えた場所……。
そこには、美しいペンダントが、シャラリと音をたてて落ちていた。
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みかん(プロフ) - うん、どーいたしまして。 (2020年8月24日 17時) (レス) id: 25d3ac3089 (このIDを非表示/違反報告)
山形みるく(プロフ) - みかんさん» あはは☆ありがとう♪ (2020年8月23日 19時) (レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - ホントのことじゃん! (2020年8月23日 15時) (レス) id: 25d3ac3089 (このIDを非表示/違反報告)
山形みるく(プロフ) - みかんさん» そんなの照れちゃうよっ! (2020年8月23日 6時) (レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - みるちゃん、やさし〜! (2020年8月22日 11時) (レス) id: 25d3ac3089 (このIDを非表示/違反報告)
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