らくだい魔女と星のハーモニー

絶望 ページ31

☆サイドフウカ☆

「いやああああっ！」

ザシュッ！

カリンも、チトセも、カイもーーーーーーーー。

みんなが、倒れる。

「や……だよ………みんな………？」

あたしが震える足で、みんなのもとにかけよる。


ーーーーーーーーけど。


ザシュッ！ザシュッ、ザシュッ！

「や…あああっ！」

あたしの体も、切りつけられる。

痛い………痛いよ………。

わき腹から血が出て、フラフラする。


あたしも、その場に崩れ落ちた。


ダメ……！負けちゃう………！

こんなのじゃダメなのにーーーーーーーー！！


「バカだよね、君たちって」

ジカルニドの声がした。

「魔法使いなんて、悪魔に勝てるわけないのに。」

そっと顔を上げると、ジカルニドはニヤニヤ笑っていた。

「な………によ……！何も………知らないくせにっ！」

あたしは、足に力をこめて、立ち上がった。

そして、ニヤニヤ笑っている、ジカルニドを睨みつける。



「勝ち目がなくても、なんでも！立ち向かうべきなの！最初からあきらめていると、そんなの

ーーーーーーーーーーーーーーーーただの、負け犬だわ！」

「負け犬……？」

「生き物はね、希望を持って生きるものなの！アンタに、そんなこと言う権利ないのよ！」

あたしが、ぜえぜえ言いながら言い切ると、ジカルニドは「ふーん」と言った。


まただわ。


ジカルニドの、冷たいひとみ。



次の瞬間、ジカルニドは冷たく言い放った。









「ーーーーーーーー希望？そんなの、あるわけないじゃん。








　人生ね、









絶望しか、ないんだよ」









ジカルニドのひとみは、さっきよりも、冷たく光っていた。

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