好きと嫌いと君とあたし。 ページ24
☆サイドキラ☆
「………………………オレにしなよ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーえ?
オレニシナヨ??
「……………何を?」
あたしが首を傾げると。
「はあああ!?」
カイトが顔を赤くして叫んだ。
え?……………………何?
「何をしたらいいの?」
「お前、本当に鈍感だな」
「はあああ!?」
今度はあたしが叫んだ。
ど、鈍感って、何よ、それっ!
わかんないものは、わかんないのよっ!
「わかんねえの……?」
カイトが耳元でささやく。
み、みみみみみっ、耳元!
そう言おうとしても、言えない。
「オレしか、いないだろ」
「え?っと…」
「……………………キラにとって、大切な人って、誰?」
「えええっ!!?」
た、大切な人ぉーーーーーーーーっ?
あたしの頭に、たくさんの人の顔が浮かぶ。
フウカ、カリン、チトセくんに、カイ、あと、カイト…。
「オレはその、キラの大切な人になりたい。」
あたしが、「うーん」と悩んでいると、カイトが言う。
カイトが……あたしの大切な人になりたい……?
「カイトは、あたしの大切な人だよ?」
「えっ」
「フウカもカリンも、チトセくんも、カイも。大切な人だよ?」
カイトは、「そーいう意味じゃねー」と言いたげな顔をする。
「好きだな……とか、思ったことない?」
「すっ、好きぃ!?」
好きな人………、それは。
ーーーーーーーーーーーーーーーーカイト。
そう思った瞬間、顔が熱くなっていく。
わわわわわわわわっ。
ていうか、今さっき、好きだって気づいたのに、いきなり張本人にそんなこと聞かれるって!
うん、もー正直に言おう。
「今………、いる」
「は?」
「今、好きな人がいるのっ!」
顔、きっと赤いな。あたし。
「い、いんのっ?」
「いるよ!!」
すると、カイトは不機嫌そうに、あたしを見つめた。
「オレも、いるけど?」
「え゛」
カイト、好きな人、いたのーーーーーーーー!?
ショック………!
カイトの好きな人があたしなんて、そんな確率は低すぎる。
「誰なの………?」
「キラこそ、誰だよ」
「えうあいえおうっっっっっ!?」
あああ………、めちゃくちゃ変な声が出たぁーーーーーーーー。
「オレはさー。」
「………ん?」
「好きとか、よくわかんないけど。」
「そ、そーなの……?」
「オレの好きな人は………
お前しか、いないから」
3人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みかん(プロフ) - うん、どーいたしまして。 (2020年8月24日 17時) (レス) id: 25d3ac3089 (このIDを非表示/違反報告)
山形みるく(プロフ) - みかんさん» あはは☆ありがとう♪ (2020年8月23日 19時) (レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - ホントのことじゃん! (2020年8月23日 15時) (レス) id: 25d3ac3089 (このIDを非表示/違反報告)
山形みるく(プロフ) - みかんさん» そんなの照れちゃうよっ! (2020年8月23日 6時) (レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - みるちゃん、やさし〜! (2020年8月22日 11時) (レス) id: 25d3ac3089 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ