らくだい魔女と星のハーモニー

キラの行方 ページ21

☆サイドフウカ☆

「ーーーーーーーーーーーーーーーーあたし、行かなきゃ」

そう言ったキラの横顔は、どこか苦しそうで。

支えてあげたかった。

『あたしもいるよ』

そう言ってあげたかった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーなのに、どうして？

あたしは、キラに声をかけられなかった。

その横顔が、頭から離れなくて…………。




「フウカ？」

「ーーーーーーーーーーーーーーーー！！」

突然声をかけられて、あたしはハッとした。

顔をあげると、目の前にチトセの顔。

「チトセ……？」

「どうしたんだ？急に黙りこくって………」

カリンも、心配そうな顔をしている。


また、心配かけちゃった……………。

「キラのこと、考えていたの……」

「キラちゃん……。どこかに行っちゃったものねぇ……」

カリンは目を細める。

「早く、行こう！キラを探しに！アイツ、１人なんだぞ！？そそっかしいのに！オレが……、

オレがいないと、ダメなのに……！」

カイトが叫びに近い声をあげた。


そう、だよね……。

カイトも、キラのこと、心配だよね……。

「今、ジタバタしても、離ればなれになるかもしれない。ヘタにうごかないほうがいい」

「でも、キラは、１人なんだ……!」

「カイト、あせるな。とりあえず、呼びかける」

チトセは、じっと前を睨む。

「呼びかける……？」

あたしは、パチンッと指をならした。

「そっか！チトセのテレパシー！」

「ああ。ちょっと待ってろ」

チトセが、目を閉じる。




キラ、無事でいて………!

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