らくだい魔女と星のハーモニー (ページ18)

今日:5 hit、昨日:9 hit、合計:15,184 hit

あたししかいないからページ18

☆サイドキラ☆

「……………キラ？」

フウカのその一言で、我にかえる。

「ゴメンね！ぼーっとしてたー！アハハハッ」

あたしは、元気いっぱいに笑った。

その時、カイトと目が合ったのは、気にしない。

「召喚獣を、目覚めさせるために、行くね。」

「ちょっと、キラ！？」

あたしは、みんなから離れていく。

ーーーーーーーーーーーーーーーーここから先は、危なさすぎる。

召喚獣を目覚めさせるのは、あたししかできない。

危険な目に、あわせたくない。

「ーーーーーーーーみんなは、ここにいて。ここからは、あたしで行く」

「キラ、何言って……」

「ここが安全だよ。あたしは、大丈夫」

あたしは、神殿から走って出て行った。

ーーーーーーーー昔、ママに聞いたことがある。

召喚獣は、聖域の属性の場所にいる、と。

炎の召喚獣は、火の橋に。

水の召喚獣は、ささやきの泉に。

氷の召喚獣は、氷の洞窟に。

土の召喚獣は、大地の崖に。

雷の召喚獣は、雷電の滝に。

闇の召喚獣は、暗闇の森に。

光の召喚獣は、聖なる塔に。

まずは、一番近い火の橋に行こう。

「キラ、ダメ！一人じゃ危険よ！」

「フウカ!?」

「キラ、お前には、オレがいないとダメだろ！？」

「カイトーーーーーーーー」

みんなが叫ぶ。

「………………みんな、ありがとう」

「キラ、それじゃあ……」

「でも、ゴメン。」

「キラ！？」

「ーーーーーーーーーーーーーーーーあたし、行かなきゃ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーみんな、ゴメンね。

ーーーーーーーーーーーーーーーーすごいわがままで。

ーーーーーーーーーーーーーーーーでも、みんなのためなの。

ーーーーーーーーーーーーーーーーあたしがしないといけないから。

ーーーーーーーーーーーーーーーーあたしには、そういう使命があるから。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーゴメンね、みんな。