らくだい魔女と星のハーモニー (ページ13)

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ユキちゃんと、妖精の森ページ13

☆サイドフウカ☆

流れる雲と、青い空。

美しい景色らしいんだけど、今はそれどころじゃなくて……

「ささささささ、寒い……」

ガタガタ震える一同。

だって、こんなの寒すぎるよーーーーーーーー！

白の国は北にあるから、寒いのは当然。

でも、やっぱり言わずにはいられない！

あああっ、寒いのなんて嫌いーーーーーーーー！

そんなこんなで、白の国に到着。

見渡したら、不思議なことに、花が咲いていた。

こんなに寒い、冬の森にどうして……？

すると、カリンが、手に息を吹きかけながら言った。

「ここは、エルフの森に近いみたいねぇ。エルフたちは、植物が大好きだから、冬でも花を咲かせる

のよぉ」

「植物が、好き……？」

そのことが、なにか引っかかった。

『植物が好き』……。ただそれだけなのに、このことは、なにか大切なような……？

その時。

「おりゃっ？あなだたちは……？」

聞き覚えのある声。

「………ユキちゃん？」

「やっぱり！フウカさんにカリンさん！それにチトセさんまで！」

なんと、エルフの女の子、ユキちゃんがいたのーーー！

ユキちゃんは、変わらない分厚いメガネをかけていた。

キラとカイトは「ん？誰？」状態だけど、あたしたちは再会を喜んだ。

「ユキちゃん、ひさしぶりー！」

「ほんどですねぇ。いぎなりどうしたんでずか？」

ユキちゃんは頬をピンクに染めて、笑った。

「ユキちゃん、白の国の中に、召喚獣が多くいる場所、知らない？」

「うーん、わだしはよくわかりません。お力になれずすんませんっ！」

そうペコリとするユキちゃん。しかし、すぐ顔をあげて、

「あっ、村さの村長なら知っているかもしれね！聞いでみましょう！」

「ついてきてくだせ！」と、森を進んだユキちゃん。

「仕方ないわ、行ってみよう！」

そう、キッと前を睨んだキラ。

頑張らないと……！

魔法界が、あたしたちにかかっているんだから！