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Prologue ページ1






至る所に咲いている桜は満開で、新生活が始まる若者を応援するかのように柔らかい風に吹かれ花びらが舞っている。


寮生活が始まるので、手元のボストンバッグには衣服や日用品などといった生活必需品が大量に詰め込まれていた。

これでも数は減らしたはずなのに、バッグのチャックは今にもはち切れそうになっている。




大学を卒業し、今日から私は警察学校で半年を過ごすこととなる。
昔、とある警察官の人に出会ってから長年志し続けてきた夢だ。



同じ方向に行く人もボストンバッグを担いでいる人が多い。

おそらく同期になる仲間であろう中に、一際目立つ金髪の男がいた。
警察学校では毛染めは禁止だが大丈夫なのだろうか……そんな不安が頭をよぎる。






しばらく歩くと目的地である警視庁警察学校が見えて来る。



「ここが……」






私は希望の第一歩を踏み出した。




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作者名:邪月 | 作成日時:2021年9月9日 17時

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