東方神起はお好きですか？CMside ページ25
ホテルに着いて教えてもらった部屋のチャイムを鳴らすけど
出てこない
ホテルの人に確認してもらったけど
確かにホテルに戻ってきてると
もしかしたら上の階のレストランかbarにいるかもと教えてもらった
レストランの方に顔を出すと
そこにAのすがたはなかった
barの方にいる保証はないけど
それでも確認するために中に入って薄暗い店内を見回す
するとカウンターの方で一人飲んでる人がいた
《メクチュチュセヨー》
声を聴いてAだと確信した
一つ席を空けて横に座った
横から様子を窺う
随分と飲んだんだろう
目が虚ろになってる。まだ若いからお酒にそんなに慣れてないはずなのに…
しかもここは異国の地でしかも女性一人で…
横をチラっと見たけど
僕だと気づかない
CM「――東方神起は好き？」
「お？日本語できるんですね〜…。好きですよー」
CM「どちらが好きなんですか？」
「――チャンミン」
CM「――…」
「でも…もう好きって言わないの」
CM「どうして？」
「チャンミンが困るから…。だからもう…東方神起とは会わない」
あんたはいつも僕を中心に考えるんだ
「チャンミンには笑っていて欲しいから…」
そう言って悲しそうに笑った
自分が望んでいたことなのに
諦めてほしかったのに
胸が苦しいのは何故だろうか
CM「――もう飲みすぎですよ。部屋に戻ろう」
持っていたグラスを置いて立たせるけど
自分ではキープ出来ないほどフラフラだった
Aをホテルの部屋に運んだ
部屋に入ってベッドの上に下ろすとAと目が合った
すると見る見るうちに瞳の中は潤んでいった
「チャンミン…会いたいよ」
CM「!―――……」
きっと夢でも見てると思ってるんだろう
横になったAの頭を優しく撫でると
スーッと目を閉じた
こんなにも細かっただろうか？
そんなにも辛い？
言ったじゃないか
期待するなって…
撫でる手を止める
CM「―――今だけ…」
今日だけ…君を受け入れるよ
そっと額に唇を落とした
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作者名：ユル☆
| 作成日時：2018年3月15日 16時
