ざわつく心に告白 ページ12
「ユノさん今日帰ってくるんだったの？」
YN「いや、ほんとは明日だったけど予定より早い便が取れた休もうと思ってさ」
「そうだったんだ」
YN「それよりどうしてここに？」
「もうなら良かった！透子さんのユノパワー不足が深刻化してて補給しようと思ってさー」
YN「えぇ〜そんなパワーないと思うんだけど」
「いいからいいから！早く中入ろう〜♪」
方向転換してユノと一緒に部屋へと戻る
勿論玄関は閉まっているけど、ユノがいるから問題ない♪
ユノの指紋認証で一発
玄関を開けて靴を脱ぐけど
奥からは音が聞こえない
ユノが先に奥へと進む。リビングの扉を開けてすぐに立ち止まるから
ユノの背中に鼻がぶつかりそうになった
「ユノさ…、急に止まらないで」
CM「！！」
透子「ユノさん…っ？」
YN「え…、なん…っ？どうしたの？」
ユノとキャリーケースのおかげで奥へと進めなくて様子も見えなくて
しゃがんでリビングの中の様子を見てユノの驚いた訳が分かった
チャンミンと透子さん二人がソファに座って
チャンミンが透子さんを抱き寄せていたから……
チャンミンから離れた透子さんはすぐにユノの元へと駆け寄った
YN「どうしたの？透子さん何で泣いてるの？」
透子「だって…、連絡…ッ…たくさ…ﾝっしたのに」
YN「そっか。ごめんごめんね？透子さん…とりあえず、あっちで話そう」
透子さんの頭を優しく撫でるユノ
透子「――はい…っ」
ユノは透子さんの肩を抱いてキッチン横の部屋に入っていった
「ふーぅ、これで透子さんは一件落着かな〜」
手を腰に当てて息を吐く
ユノの寝室であろう部屋から視線を外した時
ユノと透子さんが入っていった部屋の方をずっと見たまま立ち尽くしてるチャンミンが目に留まる
「――もしかして…ユノが帰ってくること…知らなかったとか？」
CM「―――」
もしかして
このままユノが帰ってこなかったら
もしかしたらチャンミンは…
そう考えただけで胸がざわざわするし苦しくなる
でも―――…ね
「――チャンミン……。大丈夫だよ…。私が…私がそばにいるよ?!私はずっとチャンミンが好きだよ？だから…」
もう…そんな辛そうな顔しないで
もう、チャンミンの辛そうな顔は
"あの時"だけでいいのに
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作者名：ユル☆
| 作成日時：2018年3月15日 16時
