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最後にンンッと咳払いをする。
我ながら女の子らしくない声が出たなと思う。
「………たく……。」
その二文字を発しただけで、思考回路は停止した。
「やっぱ無理！！本当に恥ずかしい！寿命縮む！！」
「ぷっ、なんでや、今のだったら伊沢さんや河村さんのこと呼んでるのかと思うじゃん。」
「この状況でそれはないでしょ！……待って、あと5秒待って。瞑想する…心落ち着ける…。」
川上くんの胸に顔を埋めた。こうすると一番落ち着くから。
「…。」
なんだか漫才みたいになってきたなぁと思ったその時、
「沙奈…。」
彼ははっきりと私の名前を呼んだ。
私は瞬きも、呼吸も、忘れていた。
「えっ、川上くっ…。」
驚いて顔を上げようとすると、
「…今は見たらあかん。」
その細い指で、私の後頭部を抑える。
でも、ばれてるよ。
だって額に伝わるあなたの鼓動が、これでもかと言うくらい速い。
川上くんのドキドキが伝わってきて、私までもっと緊張してきた。
なんだ、川上くんも余裕なかったんじゃん。
「…私が言うまで、名前で呼んでくれないんじゃなかったの？」
「気が変わった。」
「…なにそれ。」
これ、思ってたよりも恥ずかしいな、と
力なく笑うあなたが、本当に愛しい。
大好きな人の、あたたかくて優しい胸の中で、私は最高の幸せを噛み締めていた。
今なら、言える気がする。
「拓朗くん、大好き…。」
大好きな川上くんの名前、
やっと呼べたよ。
そうしたら、
「沙奈、」
川上くんは私の名前を呼んで
「それは反則…。」
私の頬にやさしくキスをした。
(拓朗くん)
(ん？)
(照れてる？)
(う、うるさい…。)
((珍しく余裕がない…。かわいい…。))
この後、
偶然にも一部始終を目撃した(本人談)河村さんから
「川上の顔、見たことないくらい真っ赤だったよ。」と聞いて、
ますます川上くんが大好きになってしまうのは、また別のお話。
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何度か修正を加えました。
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リン(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます！優しいお言葉、とてもうれしいです！お互い頑張りましょう(^^) (2019年2月9日 23時) (
レス) id: daa87a8d66 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 私も小説書いていて、毎回更新するの大変ですが、頑張ってください！ (2019年2月8日 0時) (レス) id: d1210715c9 (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - 小悪魔さん» コメントありがとうございます！外しました！ご親切にありがとうございましたm(__)m (2019年2月7日 23時) (レス) id: daa87a8d66 (このIDを非表示/違反報告)
小悪魔(プロフ) - オリフラ、付いてますよー！低評価の原因になりますので、早急に外すことをおすすめします！ (2019年2月7日 23時) (レス) id: 1fc00c7766 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リン | 作成日時：2019年2月7日 23時
