悪に染まった妖怪とエンマ大王【妖怪ウォッチ】

過去 ページ1

「お前は弱い」

「お前はこの世にはいらない」

「お前は必要とされない」

「お前は存在価値などない」

似たような言葉を何度も言い続け

人間を闇へと染める

昔はこんなんじゃなかった

もっと明るかった…

俺の見える世界は

『真っ暗』



昔

俺には家族がいた

お母さんお父さん

妹に狐

お母さんは優しく

お父さんは少し厳しかったけど優しかった

妹は何時も自分が弱いとばかり言っていた

狐は『エンマ』…そう、いつも俺が1人でも支えてくれた

俺の前からは

初めはお母さんが人間に殺された

次にお父さんが事故で亡くなった

そして…

エンマは焼かれて死んだ

「嫌だ」

「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ」

「何でだよ」

「もう…家族がいなくなるのは嫌だ」

「…」

「そうだ」

全部これは人間のせいなんだ

だったら人間を…

人間を

闇へと染めてしまおう

そして後悔するがいい

『俺の家族を殺した事』

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