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朝、目を覚ますと横で寝ている君がいる。
昨日の夜、寝る前に言った
『寂しかったら正直に言えよ』って。
そしたら眠さに負けたのか頷いた後に秒で寝てしまった。
寝てる君の頬をそっと撫でると、
君の目がゆっくり開いた。
「ごめん、起こしちゃった」
「んっ……へいき…」
寝返りを打って、俺の方へ顔を向けた彼女はふわっと笑った。
こういう時に思う。
時間が止まってくんねえかなって。
君の手料理を食べてる時とか、
他愛ない話して笑い合ってる時とか、
唇が触れ合った瞬間とか、
全ての愛おしい時間が止まってくれたら
どれだけ嬉しいだろう。
「なんか言ってないことあるんじゃない?」
俺の言葉に『勘付かれた』みたいな表情を浮かべた君は毛布に口元を隠した。
「…風磨とね、会えない時間はいつも風磨のことを考えちゃうんだけどね…?好きって思う反面、なんか不安も込み上げて来ちゃって……」
恥ずかしそうに目を逸らしながら言った君。
きっと、俺が知らない間はひとりで葛藤してたんだろうな。
俺と一緒にいない時の君の顔を知れた気がして俺の中のモヤモヤもなくなった。
「大丈夫、俺はずっとここにいるよ」
それと共に″愛″の意味が少し分かった気がした。
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ひろえ(プロフ) - 続き、楽しみに待ってます。 (2017年1月16日 11時) (レス) id: ba03b23716 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かきごおりがーる。 | 作成日時:2017年1月16日 11時