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14・ゲーセンにて。 ページ16

流星さんが近くのゲーセンに連れて行ってくれた。

矢印パネルをリズム良く踏むゲームを最初にした。

「よっしゃい!」

フルコンだ。

「おー・・凄い凄い」

「何か、流星さんホストだからって発言にフィルターが・・・」

あ、思わず口に出てしまった。

「何か言った?」

「いえ?何も?」

笑顔で誤魔化した。


―――流星side

アウターで外に出ていた。
店に行くとき公演を通った、その時にブランコに見覚えのある人を見かけた。

アウターの時間制限が来て、別れて・・・公演に足を運んだ。

頭の中でいろんな人と照らし合わせてみたけどあれは
Aちゃんしかない。

彼女は大人らしい性格だったけれど、子供。

ほっとけるわけ無いし、メアド交換したから友達だからとか
知ってる人だからとか関係なく

行ってあげなきゃって思った。



やっぱり・・・

「あれ?」

でもテンションが違った。


「Aちゃん?」

声をかければ彼女は普通に反応してくれて、寧ろ嬉しそうだった。

ホストとしての俺は彼女をもっと喜ばせてあげないとって強制された。
でも本心、このこと居ると楽しいんだろうなって。

ゲーセンに行った。

彼女はとてもダンスが上手かった。
ステップだけでも良いのに、自作のダンスというか上半身の動きも付けてた。


「・・・流星さん・・だからって・・・・」

彼女の呟きはゲーセン特有の煩さで聞こえなくて、聞き返しても
笑顔で誤魔化された。

おれも「そっか」って笑ってごまかした。

「Aちゃんダンス上手いね、習ったりしてるの?」

と聞くと

「習い事する時間無いですから」

って苦笑い、やっぱり忙しいんじゃんか。

「ふーん、それじゃあホストの中にダンサーいるとか?」

この問いに彼女は目を輝かせて

「居ますよ、私と彼でよくコールのダンス考えたりしてます」

と笑顔で言った。

「そっか・・・仲好さそうでいいクラブだね」

「皆仲良しだから競争心無いのがちょっとね(笑)
 でも、まぁ・・・助け合いの出来るホスト達ナンバー1ですかね」

って。楽しそう、彼女の表情には惚れこまれる。
Kの人が心配するのも当たり前だ、こんなオーナー仕事として邪魔でも
心の支えになってくれんだもんな。



「俺の傍に居てくれない・・・?」

「へ?」

「ゴメン、何でもない」

笑うと彼女も笑い返してくれて

「次どこか行く?」

と聞くと、次は流星さんがどうぞ、って。

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作者名:幸部若 | 作成日時:2015年3月14日 11時

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