clubKの私とSの彼。 (ページ14)

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１２・奏多の適応力。ページ14

翔「もしかして、蓮さんそっちで何か・・？」

貴「あーいや、本当とくには今の所ないんですけど・・・Ｋはこっちで形
　できてるから悪目立ちっちゅーか・・なんちゅーかっていう。」

バンッ！！

扉が勢いよく開いた。

奏「Aちゃん？！」

貴「おん、数日ぶりね」

奏「久しぶり、まるで何年もあってない恋人同士のような冷たさだ」

・・・あ、おう。

貴「何キャラだそれは。」

口だけ笑って言うと

奏「ロマンチックキャラだと思う。」

貴「あらそう・・面白いけどKでしないでね」

奏「もっちろーん」

龍「別に奏多は何も無いよな」

葵「確かに、年齢教えてくれないけどね」

奏「秘密だよー、だってだって教えたら夢つぶれちゃうし？」

咲「大人ですよね、奏多さん。」

貴「まぁそりゃ、いろんな所でスカウトされたりしてたからねぇ・・・
　たとえば福岡とかー。」

甘「A用件これだけか？なるべくはよー帰せってそっちの１に言われ
　とんのやけど」

貴「・・・えー、分かったボチボチ帰る」

奏「帰っちゃうの？」

貴「いやぁ、vanillaの雰囲気を感じにきたのと蓮の事聞きに来ただけだから。」

と、言って店を出た。

咲「あの！・・・・もしよければ・・携帯番号。交換しませんか？」

私を呼びとめて、階段をスルーっと降りてきて携帯をだした。

貴「あ、あぁ・・構いませんよ」

仕事用の携帯だけれどもそれを取り出して交換した。
学校では友達と交換しちゃダメって言われてる事にしてるから随分と
スッキリしているメアド帳。
そこに今日は二人ものホストの名が入る。

咲「では、お気をつけて・・・」

そう微笑んで私に礼をした。

貴「こちらこそ、少しでしたが有難うございました。」

と笑顔を返して駅に向かった。

駅の近くのコンビニで奏多がよく買うマシュマロを見つけたので買った。
そういえばお小遣いないんだった。

そう思いながらテキトーにぶらついていた。

公園でマシュマロをもしゃもしゃ食べながら、ブランコをキーコキーコ
と座っていた。

とふと気づくと街は暗くなっており、携帯には心配のメール。
とりあえず、テキトーに『泊まってる』と送り安心させて
なおもキーコキーコとブランコを揺らす。

「あれ、・・・Aちゃん？」

そして彼は現れた。