clubKの私とSの彼。 (ページ2)

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１・やぁ、甘王！ページ2

貴「はい、先月の売上―」

宙「どうせ、俺が一位・・・でしょ」

貴「残念、今回は僅差で一位じゃねぇな！でもほんの１０００円。」

星「誰だれ、俺ちょっとでも上がってる？」

貴「んじゃあ最下位から！」

そう言って、給料袋を手に取って

貴「大！・・まぁ今月はしゃーない。知名度の問題。
　でも星羅のヘルプの時フードファイターしたし花束のやつも
　蜜也のヘルプが特に良かったんじゃないかな。
　２５万！」

大「有難うございます。足引っ張らないように頑張ります」

貴「んで次五位奏多、太客のあの子いなくなっちゃったのデカイね
　１００万。」

奏「そーだよね、ま！次頑張る頑張るー♪」

貴「次ー、料理で稼ぎ過ぎ星羅―２００！」

星「ぃやった！！」

特技は料理、得にスイーツ！女性に太らず甘いスイーツをプレゼントしている。

悠「結構動くね、やっぱり指名替えのせいかな。」

貴「そうだね、下がっちゃったけど蜜也。シャンパンタワーあった分
　ルネでなかったもんね。ロゼとか。４００万」

蜜「えー」

わざとアヒル口にする、大人なセクシーがある彼だが
可愛く見える。
一見すると大人で綺麗なイケメン、モデルでも違和感ないだろう。
話してみると面白いし、ホストになる瞬間からはもう甘え上手。

貴「えー宙、売上変わんないけど二位。現状維持も大切だけどって感じ？」

宙「当たり前・・・はー・・悠斗、が１なら俺このスーツ脱いだ方が良いよね？」

自分が着ている白のジャケットを脱いで暗い青のシャツに黒のネクタイだ。

悠「俺白似合わないから着たまんまで良いよ、どうせ今回マグレ。
　でも有難う、今度の接客のイベント考えないとね」

ニヤニヤと笑う彼は身長の高さを利用した包容力がある。
そしてダンスも上手いためイベントも盛り上げやすい。

貴「次売上５０万いかなかったら落とすよ、大！
　半端な気持ちじゃねぇな？」

そしてこの店の月一のイベントは一位が考える。
例えば前回は白衣着てた。

「A－！！おるかー！」

扉が急に開き外に明るさが入るとともに大声。

貴「甘王さん？！」

Ｋ「お久しぶりでーす！！」

甘「お知らせやで！！」

貴「わざわざ大阪まで・・・有難うございます。」

正直私がこの環境にいるのはダメだと思う。
なんせ中学生だ。

そんな私に店を任せる親はどうかと思うが
私はほとんど立ってるだけ、甘王さんが何かと考えてくれている。

そんな甘王さんが訪れた。