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『アーティ……?』

















アタナシアはキュッと水に濡れたタオルを絞り、ステイシアの目の下にそっと触れた



当たり前だ

こんな雑用は主人で姫であるアタナシアがやるべきではないのだから



















アタナシア「いいの!私がやりたいんだから、やらせて?」

『でもっ……ダメだよ、アーティがこんなことしちゃ……!
  私がやるから…!』

アタナシア「じゃあ何でAはよくてアーティはダメなの?」

『それは……』


















私はもともと卑しい存在だから……


なんて言ったらアーティは絶対怒るよね

でも、アーティがこんな使用人みたいなこと……


















アタナシア「はい、できた!」

『えっ?』

アタナシア「でもあんまり目を擦っちゃダメだよ」


















アタナシアは手際良く水に浸けて、冷やしてを繰り返していた

そしてステイシアが悶々と考えている間にアタナシアはその作業を終えてしまっていた

ステイシアが謝ろうと口を開いた時、アタナシアのまっすぐな瞳が目に入った

まるで「謝らないで」と言っているように……


















『うん……あ、ありがとう』

アタナシア「よく言えました!」

















アタナシアはステイシアの「ありがとう」を聞けば、満面の笑みでステイシアの頭を撫でた

ステイシアはアタナシアの行動に少し驚いているような、でも嬉しそうな顔をする

そして嬉しさのあまり、『えへへ……』と声を漏らす

アタナシアはそのステイシアの顔に「可愛い〜!」顔を輝かせていた

















リリアン「ステイシア様!大丈夫ですか!?」
















二人で笑い合っていると、部屋の扉を勢いよく開けて焦った顔をしたリリーが入ってきた

そしてそのままステイシアの前にしゃがみ、頬に手を添えて心配そうな顔を覗かせる


















リリアン「何ともないですね……」

アタナシア「リリー、どうしたの?」

リリアン「いえ……先ほどこの部屋に来たメイドがステイシア様の様子がおかしいと
  言っていたので」



















リリーはホッと一息ついた

アタナシアも安心したような笑みを浮かべた



















アタナシア「もう大丈夫だよ」

『はい……ちょっと色々あっただけで……』

リリアン「そうなのですね、それではそろそろ夕食の時間です。
  そろそろ陛下に挨拶に行きましょう」

アタナシア「『はーい!/はい』」



















そう言って三人は部屋を出た

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美紅(プロフ) - 作原のアーティは夢主を虐待し虐げる毎日アランのタメ口する悪口して階段から突き落として魔は使えないゴミクズって笑ったマクミラン夫人は毎日躾して飽きてきた夢主は大嫌いだから役立たず恥晒す二十歳の成人式なったら幽閉されよとしたアーティが知ってる (3月30日 10時) (レス) @page50 id: 1aabd9141a (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきーぷ(プロフ) - 美紅さん» 楽しみにしててください☺️ (6月18日 22時) (レス) id: 1b467a5c26 (このIDを非表示/違反報告)
美紅(プロフ) - クロードとアタナシアとか他はまだ設定していないかと思うかもしれない。でもシンデレラ系が好な暖かいストーリーや虐げるやイジメとか魔法使えない道具扱いって酷すぎる、姫様(夢主)を守ってあげて欲しい。 (6月18日 19時) (レス) id: 2c9c8b9b13 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきーぷ(プロフ) - 美紅さん» コメントありがとうございます (6月11日 0時) (レス) @page4 id: 1b467a5c26 (このIDを非表示/違反報告)
美紅(プロフ) - ゆっきーぷさん» ああー、そういう事だね。まるでシンデレラストーリー見たい (6月11日 0時) (レス) @page35 id: 2c9c8b9b13 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2022年10月8日 23時

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