検索窓
今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:188,051 hit

見たくなかった ページ10

久しぶりに被った休日。

今日は彼の実家に来ている。暇だったのと、彼の部屋を掃除しに。

「なんで私が臣の部屋を片付けてるんだろう」

「んー俺の嫁だからかなー」

そうやって機嫌を取ってくる臣には頭が上がらない。
現に、私はそれ以上何も言わず、大人しく片付けをしていた。

久しぶりに入った臣の部屋は何も変わらず、ベットとゲームをするテレビがあるだけ。

掃除機をかけて、雑巾がけをしていたとき、ふと目に入ったDVD。

「あ、いいもの見っけ」

「あ、やべ」

臣が焦って私に近づいたのも遅く、私はソレを手に取っていた。

「…きょにゅうおんなきょうし」

「中学か高校の時に先輩にもらったやつ…」

「巨乳本当に好きだね」

「悪いか」

「悪くない」

別に嫌な気はしない。
男の子だもん。DVDのひとつやふたつ持っていてもおかしくないし、臣は変態だし。

ただ、私はこんなに巨乳ではない。

臣はもう見てないからと言って、私の手からDVDを取り上げて、捨てる用の段ボール箱に突っ込んだ。

「置いとけばいいのに」

「一緒に見る?」

「ばか、じゃあいらない」

その後も、掃除をしながら部屋にある荷物を要るものと要らないものに分けていた時だった。

見つけたくなかった。見たくもなかった。






…過去の彼女からのメッセージ。

切ない→←愛しい



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (122 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
474人がお気に入り
設定タグ:登坂広臣 , 三代目 , ドS
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

risa(プロフ) - めっちゃキュンキュンしました!続きも楽しみにしています!! (2017年2月24日 17時) (レス) id: 5a7dd95724 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:clover | 作成日時:2017年1月13日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。