検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:188,056 hit

2センチ ページ20

「ふふふ」

「ご機嫌だな」

「うん、だって今日岩ちゃんとご飯だもん」

そう、今日は私の友達と、岩ちゃんを誘ってご飯に行くことになった。

「ほんっとに岩ちゃん好きな、お前」

「うん、好き。かわいい」

弟にしたいくらい。そう思ったけど続けて口にはしなかった。

臣の反応をちらりと見ると、明らかに不機嫌オーラが漂っていた。

私が言うのもなんだけど、わかりやすすぎる…

「臣ってさ、」

「なに」

「どれだけ私の事好きなの?」

「自惚れんなばーか」

そう言いながらも、うーんと少し考えて「これくらい」と親指と人差し指の間を2センチくらい開けてみせた。

「えっと?しょぼくない?」

「Aは何もわかってない」

「どういう意味?」

「これくらいの中に、こーーーーんなに大きい好きが、詰まってる」

こーーーーんなに、と両手を広げて表現する臣に、私はぽかんとした。

いや、可愛すぎます臣君。

「それってつまり、」

「なんだよ」

「だーーーーーーーいすきってこと?」

「これくらいな」

またそうやって言いながら、親指と人差し指を2センチ開けて。

岩ちゃんとのご飯はもちろん楽しみだけど、

やっぱり臣には敵わない。

どれだけイケメンで性格もよくてお金持ちな人がこの先目の前に現れようとも、

私はいつだって、この俺様な登坂広臣に振り回されてしまうのだろう。



きっと、何度も何度も好きを募らせながら。


…END

comment→←だいすき



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (122 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
474人がお気に入り
設定タグ:登坂広臣 , 三代目 , ドS
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

risa(プロフ) - めっちゃキュンキュンしました!続きも楽しみにしています!! (2017年2月24日 17時) (レス) id: 5a7dd95724 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:clover | 作成日時:2017年1月13日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。